Kevin Paige
Biography

 89年、23歳にしてデビューを飾ったケヴィン・ペイジは9人兄弟の末っ子としてメンフィスに生まれ育った。5年生の時中古のドラムセットを買い、2年後に組んだ初めてのバンドではドラマーとして活躍。更にはギターとベースを独学で習得。その一方でかつてNBCラジオ専属シンガーとして活躍した声楽教師の父に勧められて音楽理論とピアノをオヴァートン・マグネット・スクールで学んだ。そして85年「ザ・プレス」というバンドで地元のプロデューサーと一時契約を結んだものの、契約が半端なものだったのでバンドをやめる。そして自作曲を自分で歌うという新たな目標を持ってデモテープを制作、ニューヨークへ向かった。その結果87年にクリサリス・レコードに才能を認められ契約、翌年レコーディングしたアルバムは10曲中9曲が自作曲、更に6曲でセルフプロデュース、残り4曲もスクリッティ・ポリッティなどを手がけたフレッド・メイヤーとの共同プロデュース。そして演奏はほとんど自分自身でこなしてしまったという多芸な才能を開花させた1枚となった。(なかむら)


Hit List

'89 #18 Don't Shut Me Out
 記念すべきデビューシングル、このビデオではギターを抱えてワイルドに歌いルックスの良さもアピールした。自作自演のスタイルやその歌い回しからやたらと「白人版プリンス」と騒がれていた。確かにメンフィス時代に在籍したザ・プレスというバンドではプリンスのカバーを中心に演奏していたそうだし、ポップ/ファンク/ロックといったジャンルを柔軟にボーダレス化していく音楽性にも共通点がある。とはいってもこの次のシングル「Anything I Want」の一節で「俺が白人だからってジャムれないことなんてないさ」と息巻いているので「白人らしからぬ 〜」みたいな形容詞は余計なお世話みたい。さてこのシングルでは器用に89年的コマーシャリズムにあふれた音づくりに成功しているケヴィン。一度拒まれた愛を「恋がわかってもいないくせに俺を締め出すなよ」とか何とか言っちゃって更に口説いていく歌。ハッタリの効いた音使いながら悩殺視線でこんなことを歌えちゃうオプティミズムがいいかんじ?



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