Billy Ocean
Biography

 84年の「Caribbean Queen (No More Love On The Run)」の大ヒット以来コンスタントにヒットを飛ばしていたビリーが、初めてのベストアルバムを出したのがこの年。またこの年は所属していたレコード会社ジャイヴの配給元が、日本と南アフリカを除いてワールドワイドでアリスタからBMGへ変更となり、その第1弾アルバムとして彼のベストが発売された(日本ではアルファ・レコード)。プロモーション活動も積極的に行われ、その企画のひとつとしてビデオクリップ集も発売された。お世辞にもわざわざビデオを買うほどのアーティストではないと思うのだが、それだけ配給元もプロモーション活動に力を入れた、という現れ。(小松)


Hit List

'89 #32 Licence To Chill
 初のベストアルバムからのカット。もともとは映画「007・License To Kill」の主題歌となる予定がドタキャンとなり、急遽曲名を変えてレコーディングしたといういわく付きの曲。作曲は本人と、今をときめくシャナイア・トウェインの旦那でこの頃はデフ・レパードなどハードロック系のプロデュースを手掛けていたロバート・ジョン‘マット’ランジ。プロデュースもマット・ランジ。実はシングルカットされた曲としては5曲目の共作となる。ビリーのアップテンポ部分はこの二人の手によって作られていたといっても過言ではない。大ヒットシングル「When The Going Gets Tough, The Tough Get Going」の延長線とも取れるこの曲は、イントロの一部にデュラン・デュランが「007シリーズ」に提供した「View To Kill」で用いたようなシンセサイザーの旋律を配し、どことなくコーラス部分にデフ・レパードを感じつつ流れていく。結局映画の主題歌はグラディス・ナイト&ザ・ピップスが歌い、ビリーはこれでケチがついたか、以降TOP40ヒットは生まれていない。



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