'87 #2 C'est La Vie
世界中にロビー・ネヴィルの名を知らしめた「セ・ラ・ヴィ」は、この前年にクール&ザ・ギャングに提供するため書かれた曲だそうだが、当時の彼らにはややプログレッシブ過ぎたのか、結局ロビー本人が録音することになった。派手なドラムとシンセサイザーが織りなすダンス・サウンドはオーソドックスなR&Bと、スクリッティ・ポリッティあたりのデジタルな感覚のダンス・ミュージックの中間といった趣で、新しいタイプのクリエイターの登場を強く印象づけた。プロモーション・ビデオに登場した彼の“耽美系”なルックスも人気を呼んで、彼はたちまち人気アーティストの仲間入りを果たすことに。
'87 #14 Dominoes
セカンド・シングルはややマイナー調のメロディで、ロック・サウンドを前面に押し出したもの。曲の中程では彼のファルセット・ボイスも聴くことができるが、余りソウルフルという印象はなく、彼流のロック・ナンバーという解釈が妥当か。「セ・ラ・ヴィ」に続くシングルとしてはやや異質で、前曲の大ヒットの勢いを上手く引き継ぐことが出来なかった・・という印象は否めない。
'87 #10 Wot's It To Ya
「セ・ラ・ヴィ」のフォロー・アップとしてはこちらの方がパーフェクトであったと言えるだろう。サウンドはより派手さを増し、トロピカルなビートも当時のリスナーが彼に対して抱いていたイメージ“新しいセンスを持ったダンス系アーティスト”をよく現している。個人的には前の「Dominoes」の印象は全く残っていなくて、「セ・ラ・ヴィ」とこの曲が立て続けにヒットしたものだとばかり長年思い込んでいた。当時余り細かくチャートをチェックしていなかったこちらの怠慢ではあるのだが、シングル・リリースの順番を間違えると、リスナーにはそういった印象が残ってしまうのだ、といういい例ではないかと、勝手ながら思っている。