'88 #28 I Should Be So Lucky
カイリーのデビュー曲にして80年代PWL(SAWが興したレーベル)サウンドを代表する一曲。アメリカでのチャート・アクションはいま一つな結果に終わったが、イギリスにおけるこの曲の人気ぶりは大変なもので、ニュースターの登場は当時何処のTVチャンネルでもやっていた洋楽番組を通じて我が国の音楽ファンにも紹介され、彼女はアメリカに先駆けて日本でも人気者となった。現在全く洋楽を聴かない、という30代の人間でもこれを聴くと顔がほころび、人によっては振付け(当時ディスコでは曲毎に振りがあったのだ!)も披露してくれる、というタイプの洋楽ヒット。
'88 #3 The Loco-Motion
アメリカにおける最大のヒット。いわずと知れたオールディーズのスタンダードで、過去にオリジナルのリトル・エヴァ(62年)、グランド・ファンク(74年)と2度ナンバー1を獲得していたことから、このバージョンがチャートを上昇していた当時は60年代、70年代、80年代いずれでも1位を記録する曲になるのではないか?と騒がれたものだった。曲の出来そのものは例のユーロビート・サウンドでオールディーズを料理、という以上のものはなく随分安易だな、という印象があったが、当時の彼女の人気であれば何だろうとヒットはしたのだろう。イギリスでは最高2位を記録。
'89 #37 It's No Secret
ウルトラ・ハイな(当時の彼女というと、目と口を終始カッと開きっぱなしで歌っているような印象がある)前2曲に続くアルバムから3枚目のシングルは、若干落ち着きを取り戻したポップなナンバー。力の入った勝負曲のあとに発表された小品は思いがけない名曲であったりすることがあるのだが、この曲については可もなく不可もなく、といったところだろうか。サビの“It's No Secret”という部分は誰もが覚えているが、「じゃ、その他のところ歌ってみてよ」と言われると非常に心許なくなってしまう。結局PWL勢の弱さは“ひき”の名曲が作れなかったところにあるのだろう。なお当時彼女が無敵を誇ったイギリスでは、この曲はシングルカットされていない。