Living Colour
Biography

 パブリック・エネミーやミック・ジャガーのアルバムに参加していた、ギターのヴァーノン・リードが中心になり結成されたのが84年。88年にそのミックやP.E.のチャックDの協力の下、デビューアルバム「Vivid」を発表、MTVアワードでは見事新人賞を獲得する。またヴァーノンはジャネット・ジャクソン「Black Cat」のリミックスでも壮絶なプレイを披露して、ギターヒーローとしての座も手に入れた。しかしヴァーノンの力量が突出するあまり他のメンバーとのバランスがとれなくなったのか、彼らは結局アルバム3枚をリリースしただけで解散し、それぞれソロ活動の道を選んでいった。ブラック・ロックという当時の騒がれ方から、彼らの音楽に反ポップス的な雰囲気を想像するリスナーもいるが、実際の音楽性にそれほど革新的な部分はなく、ポップソングとして十分通用する曲も多い。だからこそバッド・ブレインズやフィッシュボーンに比べると一般的な人気を獲得できたのだろう。(松本)


Hit List

'89 #13 Cult Of Personality
 “黒いツェッペリン”と呼ばれたことを象徴するような、彼らのデビュー曲。隙間だらけのようで微妙にタイミングをずらすリズム、メロディとは無関係なリフを鳴らすギター、そしてあえて前面に出ないようにしている歌メロが渾然一体となって曲が進行する。この構成では誰がどう演奏しようとツェッペリン的という評価からは逃れられない。それでもヴァーノンのギタープレイや、一旦曲が終わると見せかけてニュースのナレーション調のMCが入り、突然倍速になってラストまで突っ走る終盤など、聴きどころは多い。

'89 #31 Glamour Boys
 ミック・ジャガーがプロデュースを担当した、彼らにとってはやや異色な明るめのナンバー。メッセージ性もほとんどなく、ヴァーノンのギターも弾きまくるのではなくシャープなカッティングが主体となる。同じ土俵で評価する人はほとんどいないが、例えばパワー・ステーションの構成に近い。このバンドがこういうポップな曲も書けることは、意外に見落とされている。



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