フル・フォースに見いだされたニューヨーク出身のリサ・リサことリサ・ヴェレーズと、フル・フォースのバンドメンバーだったマイク・ヒューズがスカウトしたミュージシャン、アレックス・モズリー(通称スパネイダー)のコンビによるカルト・ジャムの3人組が1987年の夏から秋にかけて放った2曲のナンバー1「Head To Toe」「Lost In Emotion」とアルバム『Spanish Fly』は、メインストリームのロック・ポップスで満たされていた音楽シーンにちょっとした刺激を与えたもんだった。モータウン的な曲調にラテン/サルサ/ヒップホップといった要素を香辛料的に散りばめたこの2曲は、いい感じのこの時代のヒット曲、といった感じを備えていたと言える。その勢いを駆って1989年に彼らがリリースしたアルバム『Straight To The Sky』は、楽曲もやや考えすぎの感じが否めず、残念ながら柳の下のドジョウ2匹目という訳にはいかなかった。1991年に入って当時ニューヨークのダンスシーンで最もヒップなサウンドクリエイターだったクリヴィレス&コール(C&C Music Factory)にアルバムの半分のプロデュースを任せた『Straight Outta Hell's Kitchen』(“Hell's Kitchen”というのは、リサ・リサの出身地であるローワー・マンハッタンの地域の名称)を出したが、そこからのTOP40ヒット「Let The Beat Hit 'Em (37位)」を最後に彼らはシーンから姿を消したのであった。(阿多)
Hit List
'89 #29 Little Jackie Wants To Be A Star
マドンナが毎晩ニューヨークのクラブに通っていてジェリービーンに見いだされ、スターへの道のきっかけを得たという話を聞いてベネトンでのバイトの傍ら毎晩クラブに通っていたというリサ・リサの経験をモデルにしたような内容の曲ですな。曲自体はフル・フォースの作・プロデュースによる、ゆるーい感じのダンスナンバーで曲としてのアピール度は今一ですが。シングルジャケの裏には、「この曲を全ての夢を求めている世界中の人々に捧げます」なーんてなメッセージが書いてあったりして結構ニヤリとさせてくれます。
copyright (c) 1997-2004 by meantime, all rights reserved.
無断転載を固く禁じます。