マイケル・ジャクソンの一連の作品、USAフォー・アフリカのプロジェクトなど、クインシー・ジョーンズの気が遠くなるような長いキャリアの中でも商業的な成功という意味ではピークを迎えた感のあった1980年代を締めくくるこの年、彼は久々に自己名義のポップアルバム「Back On The Block」を発表した。このアルバムでは曲毎に彼と親交のある新旧のアーティストをフィーチャーするというオールスター・キャスト方式をとっており、そこからアーティストのクレジットがやたらダラダラと連なるヒット曲がいくつか生まれている(この方式は90年代の彼のアルバムでも継続される)。
'89 #18 I'll Be Good To You (feat. Ray Charles and Chaka Khan)
ご存じブラザース・ジョンソン76年の大ヒット曲(3位)のカバー(オリジナルもクインシーのプロデュース)であるこの曲では、御大レイ・チャールズとチャカ・カーンがフィーチャーされて賑やかな仕上がりとなっている。クインシーとレイ・チャールズは本当に長い付き合いのようで、50年代のアトランティック・レコードのセッションでアレンジャーを務める以前の無名時代から「二人で楽屋を跳ね回っていた(クインシー談)」ような関係だったとか。このヒットでチャールズは50〜80年代にかけてTOP40ヒットを記録する数少ないアーティストの仲間入りを果たし(残念ながら90年代はポップヒットがなかった)、R&Bチャートでは40〜90年代のいずれでもヒットチャートに登場するという偉業を達成している。
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