Howard Jones
Biography

 デビュー当時からその髪型やファッションから一部では、キーボードを駆使したダンサブルなテクノポップのように形容される事も多く、同時期にデビューしたポール・ヤングとも比較される事も多かった。その実態は時代を冷静に見詰めた有数のメロディメーカーであるのだけれども。この年、2年半振りに5枚目のアルバム「Cross That Line」を発表、相変わらずの質の高さを披露してくれている。その後92年にオリジナルアルバムをもが一枚出したがチャートインを逸し、続いてライブ客向けの自主制作盤1枚、日本のみ発売のアルバム1枚等、90年代の殆どをメジャー契約のないまま過ごした。現在はカルチャークラブらと80年代のレトロ・ツアーを回っている模様。(小松)


Hit List

'89 #12 Everlasting Love
 アルバム「Cross That Line」からのファーストシングル。本人のペンによる作品で、プロデュースはクリス・ヒューズ、ロス・カラン、イアン・スタンレーの3人。彼らしいミドル・テンポのやや高めの声質を活かした軽快で、明るめ。特にサビの部分は非常に印象的で覚えやすい。『別にルックスやスタイルを追いかけているわけではない。つかの間の夢に溺れる世の中で永遠の愛が欲しい』と切々と歌われ、アダルト・コンテンポラリーチャートでは1位を獲得した。ある種、一番彼らしい作りといっても良いだろう。

'89 #30 The Prisoner
 「Everlasting Love」に次いでシングルカットされた。この曲の方が、従来のハワードらしいといってもいいだろう。半音階のキーボードによるイントロ、機械処理されたややマイナーコードのヴォーカルにエッジの効いたギターが絡む。この曲は出だしのメロディがサビと言ってもいいだろう。中間部の転調を含め、珍しくギターをフューチャーしており、ハワードも後半シャウトして見せている。そう言った部分では、線の細いイメージを払拭するような彼にしては骨太の仕上りになっている。作者、プロデュースともに前作と同じ。



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