Grayson Hugh
Biography

 コネチカット出身のグレイソン・ヒューがマンハッタンにやってきたのは87年のこと。ある日、マネージャーの住んでいるアパートのエレベーターでプロデューサーのマイケル・ベイカーと出会い、デモテープを強引に手渡す。そしてその15分後、マイケルはグレイソンのマネージャーの部屋に出向いてレコーディングを引き受ける。ちなみにマイケルはウェット・ウェット・ウェットやブロウ・モンキーズをすでに手がけていたブルー・アイド・ソウル畑の敏腕プロデューサー。かくしてデビュー・アルバム「Blind To Reason」は完成し、ヒット曲にも恵まれた。しかし古き良きソウルを継承するグレイソンのヴォーカルは、プロダクション主体の当時の音楽シーンでは歓迎されず、その後のヒットは続かず。そして今はヴォーカリストとしての資質を生かし、ジャズの世界で活動中である。(松本)


Hit List

'89 #19 Talk It Over
 アルバムの帯タタキには「これはもう、白いマーヴィンだ!!」の文句。今まで新人シンガーに対し何万回と使われたであろう常套句であるが、実際の彼のヴォーカル・ワークは明らかにサム・クックの影響下にある。シンプルなギターのカッティングに乗って、恋の終わりが淡々と歌われていくが、これで曲が成り立つのは彼の歌唱力あってのこと。実力のあるシンガーだけに、この1曲で表舞台から消えたのは残念なところ。



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