'89 #1 Lost In Your Eyes
アルバム「Electric Youth」からのファーストシングル。印象的なピアノソロで始まる美しいバラードだが、あえて言わせてもらうと非常にベタな作り。「あなたの瞳の中で自分を見失ってしまった私。気持ちが高まって風のように舞い上がっていく。これって恋したって事かしら?」と始まる歌詞といい、美少年が登場してくるビデオクリップといい、完全に少女マンガの世界である。今この歌詞についてコメントを求められたら本人はきっと赤面してしまうんだろうな。でも10代の少年・少女達(特にアメリカの)ってこういうのに弱そう。現にこの曲を結婚式に使ってたカップルもかなりいたし、ピアノの発表会でこの曲を使った人達も数知れず。確かにこの曲のインストだったら私も自分の結婚式に使ってもいいかなと思ったりする。いずれにしても1位ねらいのファーストシングルとしては申し分ない、非常にコマーシャルな曲。
'89 #11 Electric Youth
「Lost In Your Eyes」に続くセカンドシングルとなったアルバムのタイトル曲で、当時彼女が立ち上げた10代向けファッションブランドの名称でもある(いつまで続いたんだろ?)。この曲のプロモーションのためデビーは10万ドルとも言われる大金をつぎ込んで贅沢なビデオクリップを制作した。本人はマイケル・ジャクソンのショートフィルム群を相当に意識していたようで、集団ダンスのシーンや水晶玉に顔を映し出す特殊撮影のシーンなど、それらの影響を受けたと思われるシーンがたびたび登場するが、所詮ダンスの腕前はマイケルに及ぶはずもなく、特殊効果のシーンもあまりインパクトがないような気もするし、何より曲が平凡だったのが致命的で、チャート的にもTOP10を逃すなどプロモーションとして果たして効果的だったかどうか非常に疑問が残るところである。プロモーションもただ金をかければ良いと言うものでもないと言った所だろうか。
'89 #17 No More Rhyme
アルバム「Electric Youth」から続いてシングルカットされたのは、アコースティックな雰囲気が新鮮なこの曲…というのはかなり好意的な言い方で、実のところなんでこの曲をカットしたのか理解に苦しんでしまうくらい地味な曲である。この人の場合は元々ダンス・ポップチューンが受けてこれだけブレイクしたのだから、順番でいけばアルバム前半のミディアムテンポの曲をどれか持ってくるのが筋で、早い話アダルトっぽい曲をシングルにするにはまだ時期尚早だったのだろう。