Erasure
Biography

 イギリスのアーティストは、ごく短期間だけアメリカで活躍することが多い。そのため全米チャートしかチェックしていないと、彼らのような大物も一発屋(TOP40的には三発屋)的な印象となってしまう。アルバム「The Innocents」が初の全英1位となった後は、スタジアムを軽く埋めるほどの人気を得たイレイジャーは、その後も本国では順調にアルバム、シングルをヒットさせ、ライブでは軽くスタジアムを埋めてしまうほどの人気となる。そして92年「Abba-esque EP」のリリース。アバのカバー曲としては初の全英1位となる。90年代後半の音楽業界トピックスの一つでもあるアバ再評価、そのきっかけのひとつが、この企画盤であった。昨年はシングルのボックスセットをリリースする一方で、ヴィンス・クラークはソロ活動を行っていたが、今年中にはイレイジャーとしての新作も聴けそうである。(松本)


Hit List

'89 #14 A Little Respect
 シンセのバッキングの裏に聴こえるアコースティックギターの音色や間奏でのピアノの入り方が、電子音にこだわるヴィンスにしてはやや異色のアプローチといえる「The Innocents」からのセカンドシングル。デイヴ・ガーン(デペッシュ・モード)のようなカリスマ性も、アリソン・モイエ(ヤズー)のようなシンガーとしての実力もない、アンディ・ベルだからこそ歌える「ちょっとだけ尊敬してほしい」という言葉。メジャーキーで進行するのに、何故かもの悲しさを感じさせるヴィンス得意のメロディ。それは、彼が今までに組んだシンガー達とは違う、リスナーと同じ位置まで降りてきてくれるアンディこそがこの歌にふさわしい人なのだと感じさせてくれる。なお、オアシスに吸収合併された元ライド〜ハリケーン#1のアンディとは同名異人なので念のため。



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