De La Soul
Biography

 彼らについてはmeantime第7号の「Da Rap Scene 96」に私めが詳しく書いているので、更に突っ込んだことを知りたい人は是非バックナンバー買ってそっちを読んでね(と、さりげなく営業)。さて、先頃解散したア・トライブ・コールド・クエストや、最近エレクトロニカにカミング・アウトしてしまったジャングル・ブラザーズなどと総称していわゆる「ネイティブ・タン」一派と言われる彼らは、ニューヨークはロング・アイランド出身の高校の同級生3人組の革命的なヒップ・ホップ・ラップ・ユニット。メンバーはポス(本名Kelvin Mercer)、トゥルゴイ(本名David Jolicoeur)、そしてメイス(本名Vincent Mason, Jr.、あのパフィ軍団のメイスとは同名異人につき注意<筆者も以前間違った>)で、その独特のサウンド・センスとユニークなライムやサンプリング・センスはひたすらクリエイティブといってよく、他の追随を一切許さない。登場と共にシーンに衝撃をもたらしたデビュー作『3 Feet High And Rising』は、そのキッチュなジャケからも容易に想像が付くとおり、ドウプな怪作。中でもPファンクよりPファンクらしいヒット曲の「Me Myself And I」や、当時では斬新なホール&オーツ「I Can't Go For That」のサンプリングの「Say No Go」など、一度聴いたら耳から離れないトラックが満載。その後『De La Soul Is Dead (1991)』『Buhloone Mindstate(1993)』『The Stakes Is High(1996 )』というクオリティの高い作品をコンスタントにドロップし続けた彼らだが、最後の『The Stakes 〜』が内容的にメッセージ色が強く、やや暗めだったのが原因か、その後新作を出していない。昨年などは一気に3枚リリースなんていう噂もあったのだが。去年からJBズ、プリンス・ポール、そしてトライブ解散後にソロを出したQティップと、ネイティブ・タン一派の活躍が目立つだけに彼らにもそろそろ始動してほしいもんだ。(阿多)


Hit List

'89 #34 Me Myself And I
 言うまでもなくデラの記念すべきデビューヒットで、彼らの独特の存在感を一発で確立したミリオンセラーヒット。Pファンク風のサウンドが決して模倣に終わっておらず、むしろ全体を通じて体を自然に突き動かしてくれる、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「Family Affair」風の重めのリズムトラックの巧妙な味付けに使われているようでもあるのが印象的。何も考えずに体を動かしながらひたすら彼らの音に身を浸したい、と言う感じの生理的グルーヴが強烈に感じられるトラックだ。うーん一度でいいから生でこの曲聴きたいもんだ。



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