'89 #1 Rock On
自宅に作った24トラックのスタジオで録音されたこの曲はデヴィッド・エセックスの73年のヒットのカバー。マイケルは「大好きな曲で、車を運転しながらピンときた」と取り上げた理由を語っているが、ドラムのサウンドを変えギターも入れてソリッドなナンバーに仕上がった。録音後ほとんどのレコード会社に聴かせたそうだがサイプレス以外の反応は「これじゃヒットは難しい」「もっとコマーシャルじゃないと」と散々だったとか。しかしフタを開けてみればUSはもちろん、ここ日本でもJ-Waveチャートで首位となる大ヒット。なおこの曲は当時大人気のアイドル俳優コリー・フェルドマン&コリー・ハイム夢の共演となった「Dream A Little Dream」という映画のサウンドトラックに使用されたのもヒット要因かも。このWコリー、一時はドラッグ中毒とかで騒がれたが最近見てないような。
'89 #31 Cover Of Love
セカンドシングルであるこの曲をはじめ、アルバム唯一のカバー「Rock On」を覗き全てソングライトに関わっているマイケル。音楽一家で育ち、かつてはジョー・ポーカロ(TOTOのジェフ・ポーカロのお父さん)に兄姉ともにレッスンを受けていたというだけあって、キーボードはもちろんヴィブラフォンにトロンボーン、クラリネットやマリンバなどを演奏できるとか。ソロになってからもプロデュースは父のラリー、兄のトム、そして本人が担当、姉のジョニーもバックバンドでパーカッションを叩いていたりと相変わらずのファミリーバンドぶり。この曲も家族の息のあったセッションの光景が浮かんでくるような雰囲気のポップなロックチューン。「俺たちは逃げては同じゲームを繰り返す、それなのに何故また逃げ出すんだろう」と問いかけるリフレインが印象的な曲。
'89 #24 Was It Nothing At All
マイケルはもともとドラマでブレイクした俳優だけあってなかなかのハンサム。半分イタリア人、半分はフランス系アイルランドの血をひいているというルックスに夢中になっていたファンも多いはず。サードシングルはそんな女性ファンの喜びそうなバラードナンバー。邦題は「風に消えた恋」。ゆったりと流れるマリンバの音色に、マイケルが優しく歌う過去の恋に想いを馳せる切ないストーリー。「君が呼んだような気がして目を覚ましてみてもそこにはもう君はいない、もう月明かりの中で君を抱くこともない、俺は幻に恋してたんだろうか?」と囁くように歌うマイケルにファンの母性本能はくすぐられっぱなし。末っ子なだけにきっと甘え上手なんだろーなと思わせられてしまう一曲。