Paul Carrack
Biography

 70年代のエース(「How Long」)、80年代初頭のスクイーズ(「Tempted」)での印象的なパフォーマンスを経て1982年の珠玉のソロブレイク作『Suburban Voodoo』の見事なシングルヒット「I Need You」でソロアーティストとしての認知度を得たイギリス・ブルー・アイド・ソウル界(そんなのあるんかい)が誇るボーカリスト、ポール・キャラック。その後80年代後半は大ヒット作を連発したジェネシスのマイク・ラザフォードのスピン・オフ・プロジェクトであるマイク&ザ・メカニックスのボーカリストとしての活躍で存在感を決定付ける一方、自らも「Don't Shed A Tear」のTOP10ヒットを放つなど、いい感じでグループ活動とソロ活動の間を行き来しながらシーンにおけるユニークなボーカリストとしての地位を確立していた。この曲がヒットした1989年は通算5作目のソロ『Groove Approved』を出した年だったが折からの所属レーベル、クリサリスのEMIへの身売りの時期と重なったためかあまりプロモーションが充分でなく、残念ながら大きなヒットにはならなかった。その後彼は再びスクイーズ、マイク&ザ・メカニックスでの活動に専念、ソロ活動に見切りをつけたかに見えたが、1996年に 7年ぶりのソロ作『Blue Views』を発表、イーグルスのカバー「Love Will Keep Us Alive」などを達者に聴かせ、その健在ぶりを見せた。(阿多)


Hit List

'89 #31 I Live By The Groove
 自らも「All Our Tomorrows」のTOP40ヒットを持つエディ・シュワルツとの共作による軽快なジャンプナンバー。ポールの力強くソウルフルなボーカルが、ヒューイ・ルイスの「ハート・オブ・ロックンロール」を思わせるような歌詞をベースに「俺の信条はグルーヴに生きること」と高らかに自らのレゾン・デタール(存在意義)を表明する、その潔さが聴く者の共感を呼び起こす。ジョー・リン・ターナー(元レインボウ)やダリル・ホールといった実力派ブルー・アイド・ソウル・シンガーをバックコーラスに従え、気持ちよくロック風のグルーヴを感じさせる佳曲だった。



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