Bobby Brown
Biography

 88年、19歳にして「My Prerogative」を1位に送り込み一躍スーパースターの仲間入りを果たしたボビー・ブラウン。89年は更にたて続けにTOP10シングルを送り続け、アルバム「Don't Be Cruel」も計6週チャート首位を獲得。今回とりあげた4曲のシングルはすべてL.A&ベビーフェイスのプロデュース曲で、彼らにとってもこの成功で第一線のプロデューサーに名を連ねる決定打となった。89年、ボビーは6月に初来日し、横浜と神戸でコンサートを行った。日本ではボビー・ファッションに身を固める男の子たちが出現、“ボビ男”なんて言葉も生まれてしまうくらいの浸透ぶり。彼の登場は一般的日本人におけるブラックカルチャーの認識を一変させてしまった事件とすら言える。秋にはロンドンのウェンブリー・アリーナでのステージを成功させ、まさに全世界を巻き込むフィーバーぶり。年末にはヒット曲リミックスのノンストップアルバム「Dance!...Ya Know It!」をリリース。そして90年にはグラミー最優秀男性R&Bヴォーカル賞を授賞、92年にはホイットニーと結婚、そしてサードアルバム「Bobby」からも「Hampin' Around」をはじめとするヒットを連発。ところが次第にホイットニーとの夫婦喧嘩や度重なる逮捕などゴシップ面での話題ばかりが目立つようになり、96年にはニュー・エディション再結成で「Hit Me Off」がTOP3ヒットとなるが、97年の4枚目となるソロ作は鳴かず飛ばず。好調に稼ぎまくる奥様に頭のあがらない状態?(なかむら)


Hit List

'89 #3 Roni
 セカンドアルバムからの初バラードシングル。キュートでちっちゃな女の子Roniについて優しく歌うボビーに少女ファンは夢中に。この曲で“Tender Roni”という言葉はガールフレンドを指すスラングとして定着し、ビッグ・ダディ・ケインやBBDの曲中に出てきたり、“Tender Roni”という4人組ガールグループが登場したりしている。コンサートではこの曲の時に小さい女の子をステージに上げて歌うのがお約束だった。ところでボビー初来日のステージといえば何に対しても「イェ〜」としか反応しない日本人、ボビーの「Do You Wanna Go Home?」というMCにも揃って「イェ〜」でボビーは唖然。しかしこの頃はブラックアーティストのステージに未熟だった日本人オーディエンスも、今では舞台の上で腰をくねらせるごとに「キャーッッ(喜)!!」と反応できるくらい成長を遂げた(?)。

'89 #3 Every Little Step
 スタイリッシュなビデオが印象的なこの曲、日本ではその映像をそのまま使ったエステティック会社のCMがオンエアされていた。ダンスするボビーたち男ども3人とモデル美女たちが行き交うその映像とは相反して、歌詞は中学生の男の子みたいなストーリー。憧れの女の子から電話をもらって興奮して眠れずに「少しずつ歩み寄っていけばきっと恋人同士になれるさ」と彼女とのラヴラヴ状態を思い描くというなんだかほほえましい世界が展開されている。それにしてもゲットー出身のボビーがティーンエイジャーだった頃には、手の届かない存在だった“歌うお嬢様”ホイットニーが、今となってはボビーの様々な悪行に堪え忍ぶ妻となっているんだからねぇ。


'89 #2 On Our Own
 人気絶頂のボビーの次なる目標は映画出演!そして出演とひきかえに主題歌を提供、ということで交渉成立。この曲はビル・マーレー、シガーニー・ウィーバーら主演のお化け退治映画「ゴーストバスターズ2」のサウンドトラックに収録されている。アルバムからのシングルと同様、この曲もチャートを駆け昇り、オリジナルの「ゴーストバスターズ」主題歌を歌ったレイ・パーカーJr.にも遜色のない売れ行き。高層ビルの壁面モニターに大写しで現れるボビーがダンスするビデオクリップもお子様映画には勿体ないかっこよさ。今までの曲より多めにラップをフィーチャーしたのも大成功。さて気になるボビーの映画出演シーンだが、役柄はホテルのドアボーイ。結局ほんの少ししか出ていないし、演技もしっかりサムいので、ボビー目当てに観にいった人がいたとしたらかなりガックリもの。でも今なら奥様に頼めばもっと簡単に役がもらえるかも?ホイットニーなら映画の共演者もよりどりみどりのようだし。・・ただし興業的な成功は望めなそうだが。


'89 #7 Rock Wit'cha
 この甘々ソングもまたギャル人気の高い曲。ボビーがステージで例のくねくね腕立て伏せをしながら歌うスローなベッドタイムチューン。セックスシンボル、ボビーの本領発揮といったところ。ボビー&ホイットニーがラヴラヴ婚約中だったころ、「よくシャワーを浴びながら2人で歌ったりするの」なーんてのろけてたのはこの曲か?不仲が囁かれて久しい昨今でも「トミー・リーとパメラのセックスビデオなんて(注:モトリー・クルーのメンバーと巨乳モデルのこれまたけんかをしては仲直り、を繰り返してる夫婦。そのビデオが流出してるらしい)私たちのに比べたらディズニー映画みたいよねぇ」とかほざいているので「Rock Wit'cha」効果は絶大なのだろう・・・。さて当時のボビー・ブラウンに憧れて90年代後半にスターダムに昇った少年がアッシャー。ステージでは「ボビー・ブラウン・メドレー」のコーナーがあり、この曲もやっぱりくねくねと歌い継がれている。近年ドゥルー・ヒルやIMxなどがみんなティーンエイジの頃から上半身裸でステージでくねってるのは、ボビーを見て育ったから?



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