The Beatles
Biography

 ビートルズの1980年代は最大の悲劇で幕を開けることになってしまった。ジョン・レノンが殺害されたことにより永遠にオリジナル・メンバーによる再結成の可能性が断たれてしまった(90年代にバーチャルな形で実現はしたが・・)グループは、以降“ブランド”として過去の遺産が様々に形を変えて市場に送り出される度にヒットチャートに登場するという、現在まで延々と続く“マネー・メーキング”の道具と化す。

 この時代の彼らの大きな動きとしては、各々のメンバーが(ハリスンは一時期半隠遁状態にあったが)まだ一線で頑張っていたこともあり、80年の「Rarities」を除けばそれほど本格的なカタログ再発掘は見られなかったが、音楽メディアの主流がアナログからCDへ移行したことを世界中に印象づける騒ぎとなった、彼らのオリジナル・アルバム再発のフォーマットをイギリスのオリジナル仕様に全世界的に統一したこと(それらから漏れた録音は「Past Masters」という2枚のCDにまとめられた)と、彼らの著作権を管理する「ノーザン・ソングズ」がマイケル・ジャクソンに買収(後に売却)されたことだろうか。90年代以降の“カタログ管理”の基礎固めといった感じの時期であった。(八亀)

also see George Harrison
John Lennon
Paul McCartney

Hit List

'82 #12 The Beatles Movie Medley
 彼らが主演した5本の映画のサウンドトラックから選曲された編集アルバム「Reel Music」のプロモーションのため、70年代末から80年代前半にかけての“メドレー・ブーム”に便乗する形でリリースされたのがこのシングル。登場するのは「Magical Mystery Tour」「All You Need Is Love」「You've Got To Hide Your Love Away」「I Should Have Known Better」「A Hard Day's Night」「Ticket To Ride」「Get Back」の7曲で、はっきり言って「Stars on 45」の工夫のない二番煎じといった印象。80年代前半までは英EMI/米Capitolも様々なテーマでビートルズの編集盤やライブ盤などを発売していたが、レノンの死を機に契約が見直されたのか(?)その後コンピレーションや企画盤は打止めとなり、CDの時代になるとご存じのとおりアメリカ編集のアルバムさえ21世紀初頭まで市場から姿を消してしまった。ノベルティ的なこのシングルも再発検討対象外のようで、現状CDで聴くことの出来ない最後のオフィシャル音源の一つとなっている。


'86 #23 Twist And Shout
 こちらはアクシデント的なヒット。1986年に公開された2本の映画、マシュ−・ブロデリック主演の「Ferris Bueller's Day Off(フェリスはある朝突然に)」とロドニー・デンジャーフィールド主演の「Back To School(バック・トゥ・スクール)」に偶然フィーチャーされたこの曲はラジオのエアプレイを集め、TOP40入りを果たす珍事となった。「フェリス〜」は監督の意向でサントラ盤が発売されず、また「バック・トゥ〜」のサントラにはこの曲は未収録。キャピトルも映画人気に便乗して特別にシングルを発売するつもりはなかったようで、廉価でリリースされた再発ドーナツ盤がヒットチャートの上位に割り込んでくる様子が、チャートファンにはなんだか面白かった。なおプロモーション・ビデオとしては「フェリス〜」の場面を抜粋したものが流されていた。



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