'89 #1 Forever Your Girl
アルバムのオリジナルタイトルトラックであるこの曲は、ポーラの生まれ育ったカリフォルニアの雲一つない青空を思わせるポップ・チューン。青春ドラマちっくな「何があろうと私は絶対あなたのもの」という歌詞はポーラ自身の直情的恋愛体質にも通じるかも。子どもたちがたくさん登場するビデオも、モノクロで爽やかな印象。ビデオで共演したもの静かな少年から最後の日に「電話番号教えて」なんてコクられてしまったポーラ、「私のほうがずっと年上なのよ」と返すと「ボクおばさん好き」と言われてしまったとか。この曲の作者オリヴァー・レイバーは「The Way That You Love Me」や「Opposites Attract」でもペンをとっていてこの時期のLA的ダンスポップがお得意のよう。日本ではカリフォルニアワインのCMでこの曲とともにポーラ登場、みなさんもお茶の間で「コッチヘオイデヨ」なんてセリフをしゃべるポーラに会えたはず。
'89 #1 Cold Hearted
「Straight Up」の作者エリオット・ウルフによるシャープなこの曲もダンス映えする音作り。ストリングス使いが緊張感を生みだし、ポーラのセクシーな面を強調している。彼は女を泣かせる遊び人なんだからだまされちゃだめ、と歌うこの曲、ビデオがまた圧巻。ポーラ率いるダンスチームのオーディションに現れたお堅そうな審査員の前でオーケストラをバックに踊りがはじまる。しかしダンスは過剰にエロティックなものになっていき、途中カーテンを降ろすとダンサーたちは黒の下着姿で絡み始めるので審査員はタジタジ。曲が終わってポーラが感想を求めると「よかったわ」とそそくさと帰っていき、スタジオのメンバーはしてやったり、とバカ笑い、ってな次第。ポーラのダンスは身長160cm未満、体重60kg以上というのが信じられないくらいに鮮やかな動きを見せる。でも彼女を支えるダンサーは辛そうかも。
'89 #3 (It's Just) The Way That You Love Me
この曲はもともとデビュー曲「Knocked Out」に続いてシングルカットされたが、その後3曲連続でナンバー1シングルを送り込んだ後で再リリース。アルバムのオープニングを飾るナンバーで1位は逃したものの人気の高い曲。「恋するままに」という邦題はあまり関係なくて、あなたの愛し方さえあればお金もダイヤモンドもリムジンもヨットも自家用飛行機もゴージャスなバカンスもリッチな家も名声もエリートたちとのパーティーもみぃーんないらないのよ!ってな歌。ビデオも2種類存在するがどちらも監督はデヴィッド・フィンチャー。今でこそ「セブン」や「ゲーム」などの映画監督として有名な彼も当時は売れっこミュージックビデオディレクター。エアロスミスもマドンナも挙って彼を起用し、MTV賞総ナメ状態だった。このビデオでも彼独特のクリアな質感の映像で次々material thingsが登場するが、新ヴァージョンでの上半身はポーラ自身、つなぎで出てくるセクシーな脚は別の女性のもの。一目瞭然ではあるが念のため。