High Noon - Frankie Laine
(Proper Pairs)
これも「R&R時代以前のヒット曲を一曲でも多く聴こう」系のCD。HOT100にも数多くのヒット曲を残している男性シンガー、フランキー・レインの初期の作品を集めたもの。ヨーロッパでは発表から50年を過ぎると作品の使用許諾が大幅にゆるくなるようで(もしかしたら著作権が消滅するのかもしれない)今年でいえば1952年までの作品が大量に、しかも安価にCD化されているのだが、このCDもそのルールに従い、彼がデビューした1947年から52年まで(マーキュリー〜コロムビア時代の初期)の作品50曲が収められている。
例によってジョエル・ホイットバーンの「
POP MEMORIES 1890-1954」からこの時期の彼のヒット曲リストを作成してみたが(
別表)、その数なんと38曲。そのうち1947年の「Black And Blue」を除く37曲をこのCDで聴くことが出来るという。素晴らしい。
彼の芸風を一言でいうと、とにかく男っぽい。その恵まれた体格で力強くスイングする(野球選手みたいな表現だな)ジャズ・ソングから、彼のトレードマークとなったカントリーや西部を舞台にしたポップソング、映画「真昼の決闘」主題歌として知られる「High Noon (Do Not Forsake Me)」まで。ごく初期の録音からは、若さからくる若干の軽さが感じられるが、サービス精神旺盛な彼の歌唱がたっぷり楽しめる内容となっている。更に、この時期に残した女性シンガー(ジョー・スタッフォード、ドリス・デイ)とのデュエット・ヒットまで漏らさず収録されているのだから、これは非常に親切なCDといえるだろう。
敢えて難点を挙げるとすれば、この時期以降に彼が放ったヒット曲の数がこのCDに収録されている数と同じくらいあるので、この2枚組だけで彼のキャリアをカバーすることは到底出来ない、ということくらいだろうか。そこら辺はあと何年かしたら出るはずの続編に期待するとして(気の短い方はドイツで
彼の十数枚組のボックスが発売されているので、そちらをご入手ください)、1950年代前半を代表するヒットメーカーである彼の数多いヒットを手軽に、安価に聴くことのできる点を評価して、今回のお薦めとしたい。
曲目等詳細(発売元レーベルのサイト)