序章
第1章 歴史
第2章 作品紹介(1)
作品紹介(2)
作品紹介(3)
第3章 サントラ紹介(1)
サントラ紹介(2)
サントラ紹介(3)
サントラ紹介(4)
サントラ紹介(5)
サントラ紹介(6)
サントラ紹介(7)
written by
Kazuyuki Shinkai,
Oct.1995
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第3章 Black Soundtrax(その2)
CB4 (1993)
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Artists : Public Enemy, Boogie Down Productions, MC Ren, Hurricane feat. The Beastie Boys, Fu-Schnickens, Parental Advisory,P.M.Dawn, Blackstreet feat. Teddy Riley, Tracie Spencer, CB4 (Daddy-O & Hi-C)
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【全体観】
アメリカではブラックミュージックの評論家として非常に著名なNelson George。最近ではラッパーのKRS-Oneらと共にStop The Violence Movementを主導して精力的に活動していたが、これはそんな彼の初監督作品。ラップのDJ(ステージの後ろの方でターンテーブルいじってる人)の地位向上(?)を訴えた作品だが、基本的にはコメディ。まぁ映画の監督としてはともかく、音楽を聴く耳については信用できると思っていたのだが...サントラは予想外につまらない。
【聴きどころ】
Public Enemy、Boogie Down Productions、Blackstreet (featuring Teddy Riley)といった、すでにその実力が広く世に認められている連中がそこそこの無難なレベルの作品を提供しているだけで、元StetsasonicのHi-CとDaddy-O、それにKool Moe Deeがこの映画のために結成したCB4というユニットも、当時世間で(というか日本のメディアで)言われたほど魅力的だとも思えない。P.M.Dawnが不気味なぐらい「ふつうのラップ」していることぐらいしか印象に残らない。
Dangerous Minds (1995)
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Artists : Coolio feat. L.V., Aaron Hall, Big Mike, Rappin' 4-Tay, Mr.Dalvin & Static, Tre Black, 24-K, Immature, Sista feat. Craig Mack, DeVante, Wendy & Lisa
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【全体観】
今が旬、大ヒット中の作品。Michelle Pfeiffer主演で映画自体がヒットしたが、とりあえずジャケがあまりにもダサいので買う気を無くす。サントラの参加メンバーを見ても、Coolio、Aaron Hall、Rappin' 4-Tay、Immatureといったトップ40ヒット既発組もいるし、黒モノばかりで統一されてはいるのだが、それ以上のセールスポイントは見当たらない。つまり、どう考えても「買い」ではないのだ。馴染みの薄い名前の中にMr.DalvinとかDevanteという名前(共にJodeciのメンバー)が目に付いて、ブラック好きは多少食指が動くかもしれないが、まあそんな程度である。
【聴きどころ】
注目されるのはAaron HallとMr.Dalvinのコラボレーション「Curiocity」だが、これは、まあ及第点といったところ。「Fantastic Voyage」モロ使いで有名になったCoolioはここでもStevie Wonderの「Pastime Paradise」(「Songs In The Key Of Life」所収)をモロに使って「Gangsta's Paradise」だって。しかしこれがバカみたいに売れまくって、1週間で21万枚も売ってしまったりしている。ふつう、No.1ヒットでも、シングルのセールスは週に10万枚にも満たない。これだけ猛烈な勢いでシングルが売れるのは、あの「I Will Always Love You」以来で、Mariah Careyの「Fantasy」しか並ぶものはないらしい。謎である。
「Whoot, There It Is」(95 South)とか「Dunkie Butt」(12 Gauge)あたりの安っぽい打ち込みラップはマイアミ方面が発信地でBass Soundとか単にBassと呼ばれるが、それを絵に描いたような典型的作品が本作収録の24-Kの「Don't Go There」。もう、こりゃ大笑い。これは音楽と言うよりは応援団だって。
意外な拾いモノは、2曲の地味なトップ40ヒットを放っているRappin' 4-Tayのメロウな「Problems」。ぼそぼそと独白するようなラップがシンプルなキーボードのループに乗せられ、「俺だってまじめにやりたかったよ、できるもんなら。でもあんな環境でどうしろってんだ、そこいらじゅうにproblems, problems...」という、聞き手を引き込む不思議な力のある曲だ。Jodeciの頭脳、DeVanteの初ソロ作品、Snoop Doggy Doggとは同名異曲の「Gin & Juice」は、Jodeciとしての作品を越えるどころか並びもしないどうってことのない作品で拍子抜けする。Jodeciのアルバム「The Show,The After Party, The Hotel」が大傑作だっただけにその直後に出た本作への期待は大きかったが、Rappin' 4-Tayの意外な拾いものぐらいしか収穫はなかった。ということで、何で大ヒットしてるんだか今いちわからないんだが...
Deep Cover (1992)
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Artists : Dr.Dre feat. Snoop Doggy Dogg, Jewell,Paradise, Po;Broke & Lonely?, Calloway, 3rd Avenue, Michael Colombier, Shabba Ranks with Chevelle Franklin, Ragtime, Ko-Kane, Times 3, The Deele, Emmage
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【全体観】
同時期の作品「Boomerang」や「Mo'Money」が「陽」の作品であるのに対し、明らかに「陰」の作品がこの「Deep Cover」だ。何しろタイトル曲をやってるのがDr.Dre & Snoop Doggy Doggだから、全体の雰囲気もストリート臭い殺伐とした感じになる。中にはCallowayやDeeleなんていう、いわゆるブラコン系のアーティストも参加してるが、やっぱりシングルヒットしたShabba Ranksの「Mr. Loverman」の方が全体の雰囲気をよく伝えている。全体的に曲のレベルもそれほど高くないし、なにか雑然とした粗雑な感じがするのだが、映画の内容がたまたまそういう雰囲気とマッチしているお陰で、逆にその「雑さ」がいい味を出している。流石に映画と切り放してアルバムだけを聴くとなると全体を聴き通すのはちょっとキツいけど。
Do It A Capella (1990)
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Artists : Ladysmith Black Mambazo, The Mint Juleps, The Persuasions, Rockapella,
Take 6, True Image
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【全体観】
これはサントラと言っても映画のそれではなく、テレビのドキュメンタリー番組のサントラという変わり種である。まあ、ドキュメンタリーと言っても堅いもんじゃなくて、Spike Leeがホスト役となって、若手を中心にアカペラグループを紹介していくというもの。で、このサントラも全曲アカペラ。
【聴きどころ】
Rockapella、Take 6なんていう日本でも比較的知られているグループから、アカペラ一筋30年の大ボス、The Persuasionsまで新旧6組のアーティストによる13曲。Ladysmith Black Mambazoという連中はほとんど民族音楽だし、ポップスからR&Bまで音楽性も幅広い。中でも注目されるのが全員白人ながら変化自在のハーモニーで聴く者を釘付けにするRockapellaだ。ドゥーワップは決して50年代という過去の中に封印されてしまった音楽ではないし、人間の声だけで45分間聴き手を飽きさせない音楽が作れるのだという好サンプルがこの作品だ。どのグループも映像付きの方が楽しいので機会があればビデオ等で観てみることをお奨めしたい(サントラと映像作品の内容はほとんど同一)。
Do The Right Thing (1989)
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Artists : Public Enemy, Teddy Riley feat. Guy, E.U., Steel Pulse, Keith John, Perri, Take 6, Lori Perry & Gerald Alston, Al Jarreau, Ruben Blades
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【全体観】
何と言ってもメインテーマであるPublie Enemyの「Fight The Power」に尽きる。他はアカペラにレゲエにコンテンポラリー系と、バラエティに富んだ内容だが、一つ共通しているのはSpikeの作品らしく、どれもが割と上品な感じで小綺麗にまとまっていることだ。これはSpike Leeの映画に対してよく寄せられる批判と同じで、「ストリート性が希薄」なのだ。たしかに暴動で店を焼き払ってしまうという映画の内容の割にはおとなしい内容である。この批判も分からんではないし、逆にこれこそが確固たるSpike Leeらしさなのだと言うこともできる。
純粋に音楽的に見ても決して悪い内容ではない。ヒット曲を生み出すようなコマーシャル性には欠けるが、小粒ながらも質のいい作品が並んでいる。
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