Jan-Jul, 1987

1987/1/10付 No.8 (50週目でTop10入り) 最高位1位、46週
Different Light / Bangles
LA出身の女性4人組、バングルスの2作目。もともとガレージ・ポップっぽい、インディくささを漂わせるバンドだったが、プリンスが楽曲提供した「Manic Monday」(2位)のヒットで突然大ブレイク。以後はジュールズ・シアー作の名曲「If She Knew What She Wants」(29位)、年間チャート1位に輝いた大ヒット「Walk Like An Egyptian」(1位)、「Walking Down Your Street」(11位)がヒットした。女性だけのロックバンドというのは珍しかった上にスザンナ・ホフスのルックス人気も大きかった。「〜Egyptian」の爆発的ヒットは最後に登場するスザンナのパートをかけるためにラジオ局がみんな曲を途中で止めずに最後までかけたためだとか、よくわからないことも言われていた。

1987/1/31付 No.7 (10週目でTop10入り) 最高位1位、58週
Licenced To Ill / Beastie Boys
まだ「ラップ」というものが世間一般でまともに聴かれていない頃にニューヨークから登場した白人3人組ラップグループ。とは言えもともとは81年に結成されたパンクバンド。84年頃からラップに興味を示しだし、ヘヴィメタルとラップのファンだったプロデューサー、リック・ルービンとの出会いから本作が生まれた。とにかく下品で頭が悪いクソガキというキャラで、そのイメージにぴったりな「(You Gotta) Fight For Your Right (To Party!)」(7位)がヒット。ヘヴィなギターリフを使ったロックっぽい曲がある一方でオールドスクールなヒップホップもあり、それらの曲はラップチャートで黒人にもウケた。

1987/2/21付 No.8 (17週目でTop10入り) 最高位10位、42週
Georgia Satellites
久しぶりに登場したサザン・ロック・バンド。その名の通りジョージア州出身の4人組。「Keep Your Hands To Yourself」(2位)が大ヒットしたことで注目されたが、実はその時点でバンドは解散状態だったのが、ヒットに合わせて急遽再結集したといういわくつき。もろサザンロックと言うよりはキャッチーなハードドライヴィン・ロックンロールという感じ。MTVやスタジアム・ロックなど“産業化”の絶頂だった80年代に突然登場した田舎ロックは衝撃的だったが、逆にそれ故にノヴェルティ的に扱われてしまい、正当な評価は得られなかった。キャッチーな楽曲が揃った好盤。この後2枚のアルバムを出して解散。

1987/3/14付 No.9 (20週目でTop10入り) 最高位6位、39週
The Final Countdown / Europe
80年代的な大仰な恥ずかしさを象徴する「The Final Countdown」。ドラマチックすぎるキーボードは当時でさえ失笑されがちだっただけに、今聴くと実に時代を感じさせる。彼らはスウェーデン出身のハードロックバンド。もともとプログレっぽいバンドだったのがオーディションで優勝してレコード契約を手にしたのを契機に大胆にもヨーロッパと改名、ポップ・メタル寄りの本作・3作目で世界的にブレイクした。タイトル曲(8位)のほか「Carrie」(3位)「Rock The Night」(30位)がヒット。「Cherokee」や「Ninja」など、創造意欲が先走り過ぎてる感があるのも微笑ましい。

1987/3/21付 No.7 (14週目でTop10入り) 最高位3位、27週
Life, Love & Pain / Club Nouveau
このアルバム以外はヒットしていないが、重要なメンバーを擁するエレ・ファンク・グループ。タイメックス・ソーシャル・クラブ出身のジェイ・キングが中心人物だが、何よりここからフォスター&マッケルロイ(アン・ヴォーグなどの仕掛人)が巣立ったのが大きい。ビル・ウィザースの「Lean On Me」の打ち込み系カバーが大ヒット(1位)した他、「Why You Treat Me So Bad」(39位)がヒット。R&Bチャートでは「Jealousy」「Situation #9」もトップ10ヒット。

1987/4/4付 No.7 (初登場) 最高位1位、103週
The Joshua Tree / U2
これまでも、イギリス本国では大ヒットしていたし、アメリカでもそこそこに知名度のあったU2だが、本作でその大物としての地位を決定的にした。浮かれた80年代に於いて確実に異彩を放つその強烈な存在感は、ロックの歴史の最重要作品のひとつとして長年語り継がれるだろう。この頃の全米チャートで、トップ10内に初登場というのは“別格”の証拠だった。そのぐらい、このアルバムは発売前から期待が高まっていた。「With Or Without You」(1位)「I Still Haven't Found What I'm Looking For」(1位)「Where The Streets Have No Name」(13位)がヒット。世間でも名盤と名高いが、実はアルバム冒頭にヒット3曲が固まっているため後半が地味で、万人向けでもない。もちろん出来はいいのだが。

1987/4/11付 No.7 (37週目でTop10入り) 最高位1位、64週
Look What The Cat Dragged In / Poison
この時代のバンドはロック系でも男が化粧することも決して珍しくなかったが、彼らの場合はそれが“ケバい”レベルにまで達してしまっていたせいか、妙に悪口を言われがちだった。東海岸のペンシルヴァニアで母体が結成され、西のLAに移ってデビュー。キャッチーなポップ・メタル「Talk Dirty To Me」(9位)、バラード「I Won't Forget You」(13位)がヒット。30分ちょいで終わってしまう非常にコンパクトなアルバム。今ジャケを見るとオカマかと思うが(当時もか?)、別にそういうわけではない。

1987/4/25付 No.8 (5週目でTop10入り) 最高位4位、25週
Trio / Dolly Parton, Linda Ronstadt, Emmylou Harris
カントリー界のドリー・パートン、ややフォーク/ロック寄りのエミルー・ハリス、ポップス界出身のリンダ・ロンシュタット。この3人が集まって演奏するのはやっぱりルーツ寄りのカントリー。

1987/5/2付 No.6 (2週目でTop10入り) 最高位3位、28週
Sign 'O' The Times / Prince
プリンスがその天才ぶりを発揮したと誰もが認めるのはこれが最後の作品だろう。思う存分趣味に走って変なことをやりつつ、それが“商品”としてもしっかり魅力があるという、ある意味、すべてのミュージシャンが憧れる存在が、この時期の神懸かりのプリンスだった。彼にとって「1999」以来となる2枚組。

1987/5/9付 No.9 (4週目でTop10入り) 最高位3位、62週
Into The Fire / Bryan Adams
健康的な“いいヤツ”キャラで日本でも非常に人気が高かったブライアン、これで3作連続のトップ10入り。しかし本作でやや内省的になり、少なからぬファンを離れさせてしまった。

1987/5/9付 No.10 (4週目でTop10入り) 最高位1位、40週
Whitesnake
元ディープ・パープルのボーカル、デヴィッド・カヴァーデイル率いるホワイトスネイクが、初めてアメリカでまともに売れ、一般人にその名を知らしめた作品。日本でも非ハードロック・リスナーにちゃんと知られたのはこれが初めてだろう。
ビデオクリップに毎度奥さんを登場させてくねくね踊らせてたことも話題だった。

1987/5/16付 No.9 (3週目でTop10入り) 最高位9位、66週
Tango In The Night / Fleetwood Mac
1982年の「Mirage」以来5年ぶりのアルバム。この頃、“5年ぶり”というブランクは破格の長さだったが、それがむしろ彼らを神格化する効果もあった。最高位こそ高くないが

1987/5/23付 No.10 (10週目でTop10入り) 最高位1位、106週
Jody Watley

1987/5/30付 No.8 (4週目でTop10入り) 最高位4位、67週
Tribute / Ozzy Osbourne / Randy Rhoads
オジー・オズボーン・バンドのギタリストだったランディ・ローズ(81年に他界)。これは彼に捧げられたライヴ盤で、選曲はブラック・サバス時代の曲も含む。アルバムの趣旨通りランディのギターにスポットを当てた作り。

1987/5/30付 No.10 (4週目でTop10入り) 最高位7位、31週
One Voice / Barbra Streisand

1987/6/13付 No.5 (初登場) 最高位1位、30週
Girls, Girls, Girls / Motley Crue

1987/6/13付 No.10 (6週目でTop10入り) 最高位6位、48週
Spanish Fly / Lisa Lisa & Cult Jam
「Head To Toe」「Lost In Emotion」。

1987/6/20付 No.8 (42週目でTop10入り) 最高位9位、42週
Duotones / Kenny G
70年代を最後に、インストゥルメンタルのヒットはめっきり姿を消したが、最後まで気を吐いたのがこのケニーG。

1987/6/27付 No.1 (初登場) 最高位2位、93週
Whitney / Whitney Houston
ホイットニー・ヒューストンの2作目。素朴で純情っぽかったデビュー作に比べると本作でぐっとポップ寄りに、悪く言うとケバく、売れ線になった印象が強かった。

1987/6/27付 No.6 (3週目でTop10入り) 最高位2位、93週
Bad Animals / Heart
前作で奇跡的な大復活を遂げたハートのフォローアップ作。

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