世界でもっとも売れた(と言われる)アルバム。アメリカでの出荷枚数は2600万を越える。37週1位は米チャート史上歴代2位の記録。81年に登場したMTVは、マイケルの「Beat It」「Billy Jean」「Thriller」と共に全世界に向かって急速に勢力を拡大した。誰もが一度は“ムーンウォーク”を真似し、マイケル・ジャクソンという名前は日本のお茶の間にまで浸透した。本作は単なる“大ヒット”ではなく、“現象”だった。シングルも「Billy Jean」(1位)「Beat It」(1位)「The Girl Is Mine」(2位)「Wanna Be Startin' Somethin'」(5位)「Human Nature」(7位)「P.Y.T. (Pretty Young Thing)」(10位)そして「Thriller」(4位)と、アルバム収録全9曲のうち7曲がシングルカットされ、すべてがトップ10ヒットになるという驚異的な成績を残した。
このアルバムの凄いところは、単に“やたら売れた”だけでなく、内容も素晴らしい点だ。紛れもなくマイケル・ジャクソンがいちばんソウルフルで、ファンキーで、かっこよかった瞬間。「Wanna Be〜」や「P.Y.T.」でのフットワークの軽いしなやかさはどんなソウル・シンガーにも真似できない。“変人”としてのマイケルしか知らない人は、なぜ彼がかつてスーパースターだったのか、前作と本作を聴いて追体験して欲しい。(左のジャケはボーナストラック入りの再発版) |