LESSON7: 

The B-52's
Bryan Adams
Richard Marx
The Cranberries
Bruce Springsteen
TLC
Primitive Radio Gods
Madonna
Lord Tariq & Peter Gunz
Sixpence None The Richer


Am I alive or thoughts that drift away?
Does summer come for everyone?
Can humans do what prophets say?
If I die before I learn to speak
Can money pay for all the days I lived awake
But half asleep?

- Primitive Radio Gods Standing Outside A Broken Phone Booth With Money In My Hand



1990


"Roam"
-The B-52's (#3)

女Vo,バンドってやっぱりヒットの如何はそのボーカルの個性によるところがかなり大きいと思う。B-52'sの場合ケイトとシンディのツイン女Vo.なのでさらに強力だ。もともとはニューウェーブの流れを汲むバンドとしてデビューしたが、89年ごろからしだいにパーティバンド化した。個人的な意見だが、私はB-52'sをスカ・レゲエロックに特化して昇華したバンドがノー・ダウト、ダンスポップ路線を強めたのがアクアだと思っている。まあ多かれ少なかれ両者は必ずこのバンドの影響は受けているだろう。「Roam」は「Love Shack」(89/#3)に比べるとインパクトは弱いかもしれないが、ボーカルワーク自体はこちらのほうが面白かったりする。



1991


"Can't Stop This Thing We Started" -Bryan Adams (#2)

うーん、これでこそブライアン。死ぬまであんたは18歳決定。映画『ロビンフッド』のテーマ「(Everything I Do) I Do It For You」(91/#1)が当時としては異例の7週連続1位を記録し(UKではなんと16週連続1位!)、90年代に入ってもその健在ぶりを示したブライアン。その興奮が冷めやらぬ内に無邪気にロックンロールするこの曲をカットしてきた。「いぇ〜い」とか「べいべ〜」とかいうフレーズをこんなに自然に出せる人も珍しいよね。あと今聴いてて気づいたけどブライアンの声のしゃがれ具合ってロッド・スチュワートにかなり似てない?1stシングルがバラードで1位、セカンドがアップってのはエクストリームと同じパターン。


1992


"Hazard" -Richard Marx (#9)

前年に発売されたアルバム『Rush Street』からの「Keep Coming Back」(91/#12)に続くセカンドカット。「Keep Coming Back」(91/#12)も相当渋い仕上がりだったが、これなんかもアレンジがかなりアダルト仕様でその後の彼の老化をかなり促した気がする(笑)。この曲はネブラスカ州にあるハザードという街で起こる悲劇を歌ったフィクション(つまり架空の話ね)だが、そのストーリーに忠実につくったビデオクリップが引き金となってこれは実話なのか?と当時全米でかなり騒がれた。



1993


"Linger" -The Cranberries (#8)


紅一点のドロレスを中心とするアイルランドの4人組のデビューヒット。澄みきったドロレスの歌声もさながら、この"どこまでも続く広大なじゃがいも畑"みたいなとてつもなく雄大で大自然な音が鮮烈だった。このアルバム『Everybody Else Is Doing It, So Why Can't We ?』からは他に「Dreams」が小ヒットしたが(残念ながら全米ではトップ40圏外)、最近UKでダリオGにカバーされたり、日本でもCMソングに使われたりなどむしろこちらのほうが人気が高いのかも。他にも「Zombie」(Air 94/#22)、「Salvation」(Air 96/#21)などのヒットがあるが、この2曲については中島みゆきを髣髴とさせるかなりアグレッシヴなボーカルを聴かせてくれる。


1994


"Streets Of Philadelphia" -Bruce Springsteen (#9)

80年代、まさに強いアメリカの代名詞のように語られたボス(だからボスって言われてるの?)だが、90年代に入るとチャート上にはほとんど顔を出さなくなってしまった。「Human Touch」(92/#16)などのアップナンバーもあるが、むしろこのデッゲイドは映画のサントラに提供した、この曲と「Secret Garden」(97/#19)の2曲の印象が強い。終始静かに語るボス。よく「枯れた」なんて言われてたけど、この曲なんて重厚なストリングスに負けないくらい彼のボーカルは存在感あふれていると思うのだが。トムハンクス主演の映画『フィラデルフィア』のテーマ曲。PVでは曲の内容にあわせて実際にボスがフィラデルフィアの街中を歩くのだが、口パクでなく生歌なのがすごい。


1995


"Diggin' On You" -TLC (#5)

その頃のTLCと言えばもう誰にも止められないくらいのスーパーグループだった。世界中のリスナーに期待されながらドロップされたセカンドアルバム『CrazySexyCool』からは、Tボズを前面に押し出したクールな「Creep」(94/#1)でいきなり初のNo.1を獲得した。1stアルバムはダラス・オースティン色だったが、このアルバムは提供曲数は少ないとはいえずっぽりベイビーフェース色と言ってよい。セカンドシングルとなった「Red Light Special」(95/#2)と4枚目のカットとなったこの曲が彼の作品。アルバムからの第4弾シングルともなればさすがに何かネタを仕込まないとヒットしないのが世の常。この曲のシングルテイクでは、オープニングの豪華なホーンが華やかな疑似ライヴ仕様バージョンとなっている。


1996


"Standing Outside A Broken Phone Booth With Money In My Hand"
-Primitive Radio Gods (Air #10)

クリス・オコナーという人によるソロプロジェクト。時を刻むようなヒップホップ系打ち込みドラムにのせて、ポエットリーディングばりにぶつぶつとクリスが歌う。ピアノが荘厳な空気を演出していて、そこに「ボーン、ボーン」と古時計のSEが乗ったりして謎めく。まあ音的にはモービーの「Porcelain」に近いが、終盤かなりぶっ壊れる。タイトルも歌詞も意味深だけど実はあんまり意味なさそうにも見えて、しかし不気味な曲ではある。ちなみにサンプリングされてるBBキングのパートはこんなこと言ってる。「俺ずーっと落ち込んでるんだ。君と出会ってからずっと。君と出会ってからずっと。」こんなこと好きな人から言われたらかなり落ち込むよね(笑)。


1997


"Don't Cry For Me Argentina" -Madonna (#8)

「アルゼンチンよ、私のために泣かないでおくれ」
---アルゼンチンの大統領妻エヴィータの生涯を描いたミュージカルの映画版をマドンナが主演した。その中でマドンナがカバーしたスタンダードナンバー。ただアルバムに収録されてるのはオーソドックスなバラードバージョンなのだが、シングルになるにあたって見事フラメンコバージョンに生まれ変わった。そういえば90年代のマドンナはサントラヒットづくし。他にも「Hanky Panky」(90/#10)、「This Used To Be My Playground」(92/#1)、「I'll Remember」(94/#2)、「You Must Love Me」(96/#18)、「Beautiful Stranger」(99/#19)などをサントラに提供。どの曲がどの映画かわかりますか?


1998


"Deja Vu (Uptown Baby)"
-Lord Tariq & Peter Gunz (#9)

冒頭のファンファーレを抜けると、、、。「あれなんかこの音聴いたことある。ってか、スティーリー・ダンじゃん。あー、だからデジャヴなのね、はぁ」と70年代リアルタイマーはため息をついたかもしれないが、これは出色のアイデア。後にタチアナ・アリが「Daydreamin'」(98/#6)でアイデアをパクって案の定大ヒットさせた。曲自体は自分の出身地をレペゼンするヒップホップの世界によくありがちな内容。この曲のヒットにあわせて各地のラジオステーションはそれぞれの地元バージョンをつくってオンエアしたとか。なんか日本でもそういうのあったよね、「SO.YA.NA.」とか「DA.GA.NE.」とか(2週連続同じネタですんません)。しかし、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカー金入りまくりジャン。いわゆるサンプリング成金というやつですな。



1999


"There She Goes"
-Sixpence None The Richer (#32)

カントリーシンガー ブレイク・シェルトンが最近留守電ネタ「Austin」をヒットさせたが、まさにそのテキサス州はオースティン出身のバンド。リー・ナッシュの甘くとろけるようなボーカルが繊細な歌詞にうまくはまった「Kiss Me」(99/#2)が発売からかなり時間をかけてじわじわチャートを上昇し、ついに2位まであがるビッグヒットとなった。この曲はその次のシングル。オリジナルアルバム1枚出して解散というリバプールの伝説のギター・バンドThe La'sの、これまたクラシックと名高い「There She Goes」(オリジナルはUK13位、US49位)のカバーというちょっと反則技。ところでこの曲に出てくる「SHE」とは(体によくないほうの)クスリのこと。コンテンポラリー・クリスチャン系のバンドが「麻薬万歳!」とか歌うのはいかがなものか、と当時バッシングされた。





 

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