LESSON11: 

George Michael
U2
Toad The Wet Sprocket
Arrested Development
Des'ree
Blues Traveller
Oasis
Robyn
Will Smith
Len


It's hard to love there's so much to hate
Hanging on to hope when there is no hope to speak of
And the wounded skies above say it's much too late
So maybe we should all be praying for time

- George Michael Praying For Time



1990


"Praying For Time" -George Michael (#1)

80年代半ばから続いた彼の猛攻はこの年に出たこの曲を含むアルバム『Listen Without〜』をもって一段落着いた。この曲は当時にしてはえらい高順位な41位に初登場後7週間で1位に着いた。愛だの憎しみだの、彼がこの曲で言おうとしていることはそんな次元をはるかに超えたことである。生はんかな気持ちで聴いてると吹き飛ばされてしまいそうな"凄み"を持った曲。「記録にも記憶にも残る歌い手」である彼に影響された人は多く、特に黒人層からの彼への支持は絶大なものがある。そしてその反面彼も黒人音楽のエッセンスをいたるところで自分の音楽に取り込んでいたりする。


1991


"Mysterious Ways" -U2 (#9)

急にダンスミュージックへ傾倒しだす90年代のU2。91年に発売された『Achtung Baby』ではこの曲を含めそういったアプローチが随所で見られる。そしてリミックスにこだわったのも90年代のU2の特徴で、ファンクラブ向けにリミックスアルバムなんかも作っていた(うちいくつかの音源は2002年発売のベスト盤にも収録されていたが)。話はそれたが、なんといってもこの曲のポイントは4次元的にねじれたギターとインドの蛇使いが叩く太鼓みたいな音色の打ち込みドラムだろう。それだけでも覚醒するのに加えてボノが官能的に歌うもんだから、我々はもう最後にはわけもわからずボノ信者になり一緒に叫ぶしかない。「It's Alright , It's Alright....」と。


1992


"All I Want" -Toad The Wet Sprocket (#15)

ドラムソロから始まる曲に悪い曲はないと言われる。よくR.E.M.あたりと比較されるカリフォルニア出身の4人組の、目を閉じればアメリカ西海岸の風のにおいまで感じられそうなナンバー。この後「Walk On The Ocean」(92/#18)や「Good Intentions」(Air 95/#23)などがヒットし、惜しまれる中98年解散してしまった。アルバム『Fear』は誰もが抱くさまざまな恐れについて語られているという。アルバムの邦盤には、全曲に亘って曲の内容を示唆するような邦題の副題が付けられているのが興味深い。ちなみにこの曲の副題は「〜ぴったり寄り添って同じ思いを分かち合う〜」。



1993


"Mr.Wendal" -Arrested Development (#6)

スピーチ率いるファミリー的構成の男女混成ヒップホップグループ。スピーチによると彼らの音楽は"ライフ・ミュージック"ということで、曲のテーマとなるのは環境問題や民族問題など。これに宗教とか、先祖、とかそういったスピリチュアルなものがのっかり、しごく形容し難い独特な自家製栽培ヒップホップが出来上がる。メンバーには"スピリチュアル・アドバイザー"と呼ばれる民族の酋長のような60歳の謎のおじいさんがいたり、衣装デザインだけ担当のメンバー(笑)がいたり本当に変わっていた。ちなみに後に「I Know」(95/#4)をヒットさせるディオンヌ・ファリスもここの出身。この曲はデビューアルバムからの「Tennessee」(92/#6)、「People Everyday」(92/#9)に続く3rdシングル。スティーリー・ダン「Peg」のダンスリミックス風トラックに乗せてスピーチが我々に伝えたのは、絵を描いて生計を立てる路上生活者Mr.ウェンドルの生き様。


1994


"You Gotta Be" -Des'ree (#5)

ロンドン出身の女性R&Bシンガー。94年9月にチャートイン、その後じわじわと人気が出て12週目でトップ40入り、22週目でようやくトップ10入りする頃には年が変わって1月になっていた。彼女がやさしく時には力強く「タフに生きるのよ、もっと強く生きるのよ、穏やかに生きるのよ、そしてみんなとの協調も忘れずに」と歌う人生の教訓チューン。ここ日本での彼女の人気は絶大で、この曲で勇気付けられたと自身のホームページ上で告白する人が後をたたない。また「Life」という曲が某ドラマの主題歌に抜擢されたりもした。
どうでもいいことだが全米でのこの次のシングル「Feel So High」のAメロと、ジャネットの「Got 'Til It's Gone」(Air 97/#36)のAメロはかなり似ている。


1995


"Run-Around" -Blues Traveller (#8)

絶対アメリカ人でしか作れないようなタイプの音楽ってあると思う。たとえばこういう土臭いロック。また、ビジュアルがいい。超おデブさんなボーカルでありフロントマンのジョン・ポッパーをはじめメンバー全員垢抜けない。そこを逆手に取ったこの曲のPVは、とあるライヴ会場でちょっとビジュアルいい彼らの替え玉がステージに立ち口パク&カラ演奏してて、本物のバンドメンバーである彼らはステージ奥で演奏という面白いものだった。この曲ではジョン・ポッパーの声量と彼らのアイデンティティであるハーモニカの超速吹きが充分堪能できる。コミカルな歌いまわしも含め、とっても憎めない人たち。そして憎めない楽曲たちだ。



1996


"Champagne Supernova" -Oasis (Air #20)

説明不要の90年代UKを代表するバンド。 ビ****の焼き直しだの、兄弟げんかウゼェだの、結構周りから文句言われてたが、そんな他言を物ともしないセールスと圧倒的人気を誇っていた。この曲は当時本当に全曲シングルカットするのでは?と思ってしまったほどの、セカンドアルバム『(What's The Story) Morning Glory』のラストに収められた、静かにはじまり余韻を残しつつ静かに終わる佳曲。米国ではその他に「Live Forever」(Air 95/#39)、「Wonderwall」(96/#8)がヒット。


1997


"Do You Know (What It Takes)"
-Robyn (#7)

はてさて、なんというか。生まれがスウェーデン、ビジュアルは元祖P!nk(端的に言うと”微妙”)、音楽はちょっとブルーアイドソウルっぽいことをやっている内角高めボールゾーンに限りなく近いアイドル(そればっか待ってた人には格好のホームランボール(笑))。製作陣はアイドルポップの帝王デニズ・ポップとマックス・マーティンという黄金コンビ。あいかわらずドラムがズンドコズンドコしてるのがいかにも彼らっぽい。この次のシングルは「Show Me Love」(97/#7)だが、実は90年代前半に活躍したハウス系女Vo.ロビンSにも「Show Me Love」(93/#5)という似歌手名
同名異曲(何のこっちゃ)があり、チャートファンはこの曲を語るときニヤリとするらしい。


1998


"Gettin' Jiggy Wit It" -Will Smith (#1)

DJジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュプリンスのフレッシュ・プリンスのほうがウィル・スミス。そう、ひらめ顔のほう。とか言わなくても映画出まくっているからまず知らない人はいないだろう。この頃は映画の仕事が忙しくて、どうしてもラッパーは片手間でやってるようにしか感じられなかったが、それでも「Men In Black」(Air 97/#1)とこの曲と「Wild Wild West」(99/#1)と実に3曲のNo.1ヒットを放ったのだからすごい。ただあまりにもあざといネタ選びと、コミカルでキャッチー過ぎるキャラゆえキャリア末期はMCハマー的扱いを受け、ちょっとかわいそうだった。まあHe's The Greatest DancerというよりはHe's The Greatest Actorかな、ウィルは。R.ケリーが歌うThe World's Greatestは実は彼への賛歌だという噂。そんなのアリか?♪ナ・ナ・ナ・ナーナナわけないじゃん!


1999


"Steal My Sunshine" -Len (#9)

こういうバンドにはなぜか絶対DJがいる。ヒップホップを取り入れ、キャッチーで限りなくハッピーでポップ、そして重要なのがやってるメンバーがほぼ覆面に近い存在だということ(要は誰でもいい)。バブルガムポップのロック版、ひとよんでバブルガムコア。潜水艦みたいなポコンポコン・・・ってのはディスコクラシックからのサンプリング。なぜか声を押しつぶして歌う馬鹿っぽい男Vo.と同程度に知能低そうな女Vo.。うーん、バブリー。話は変わるが、この曲の邦盤プロモシングル(Sony)の内ジャケにはこんな文字が踊っている。「スッチーいる?」「お前さんじゃい!」
・・・・・・・・・・・・・・。こんなことやっているのはウチのサイトだけかと思ってました(苦笑)。





 

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