LESSON10:
Linear
Marc Cohn
Jade
Xscape
Warren G
Everything But The Girl
Ginuwine
Dru Hill
Loreena McKennitt
Martina McBride
If your horny, Let's do it
Ride it, My Pony
My saddle's waiting
Come and jump on it
- Ginuwine Pony
"Sending All My Love" -Linear
(#5)
マイアミ出身の男性ポップトリオによる"いかにも1990年"って感じのいなたいダンスポップ。マイアミ出身で男3人と言うとどうしても「Where
Do You Go」(96/#5)をヒットさせたノー・マーシーを思い浮かべしてしまうが、まあ実際ビジュアルを含め彼らとたいして変わらない。リニアーは後に「T.L.C.」(92/#30)という夏っぽい軽めのナンバーが小ヒットしているが、このときちょうどTLCも「Ain't
2 Pround 2 Beg」(92/#6)でチャート上に登場しておりかなり紛らわしかった。彼らもそうだし、「Because
I Love You」(90/#1)のスティーヴィーBもそうだが、なんかマイアミ出身というだけで意味もなく馬鹿にされてる気がしてならない(弁護)。
"Walking In Memphis" -Marc
Cohn (#13)
流れるような美しいピアノソロのイントロから始まり、そのままマークの深みのあるボーカルが乗っかていく渋いバラードナンバー。曲の核となるピアノの旋律も終始素晴らしいが、歌詞も負けず劣らず素晴らしい。ボーイズIIメン、カラーミーバッド、C&Cミュージックファクトリー、と蒼々たる面子が並ぶこの年のグラミー新人賞ノミネート者の中で彼が賞を受賞した結果も、こうやって10年寝かせて冷静に考えてみると結構納得がいったりする。ちなみにこの曲は95年に女王シェールにカバーされ、96年にはドイツのレイヴバンドであるスクーターの「I'm
Raving」でサンプリング使用されているのでその方面で知っている人も多いはず。
"I Wanna Love You" -Jade (#16)
映画『Class Act』に提供したこの曲がデビューヒットとなる3人組ガールズR&Bボーカルグループ。90年代はSWVにアンボーグ、この後紹介するエクスケイプにこのジェイドなどほんと様々な女Vo.R&Bグループが出てきたが、その中にあってジェイドは個々のキャラ立ちは弱いながら、ハーモニーで聞かせるタイプのグループだった。この曲もサビのメロディよりもむしろバックの「お〜おぉ、お〜おぉ、お〜お〜お〜、イェイイェイ!」ってコーラスのほうが印象が強かったりする。ちなみに彼女たちの最高のヒットは「Don't
Walk Away」(93/#4)。
"Just Kickin' It" -Xscape
(#2)
当時まだ若干20歳のジャーメイン・デュプリが世に送り出した4人組女Vo.コーラスグループのデビューヒット。注目のプロデューサーが手がけるクリスクロスの次のアーティストっていう周りの異常な期待もあってか、この曲は見事大ヒットした。デュプリは南部(アトランタ)の人だが、「Just
Kickin' It」は妙にGファンク臭のするウェッサイマナーなメローチューン。グループでリードボーカルを取っていたキャンディは解散後ソロ作品を出し、ソングライティングでもTLCの「No
Scrubs」をシェイクスピアと共作し、ビッグヒットを記録している。
"This DJ" -Warren
G (#9)
マイケル・マクドナルドの「I Keep Forgettin'」を大胆に使用した「Regulate」(94/#2)にも参ったが、その次のシングル「This
DJ」もなかなか侮れない。前作「Regulate」にも通じるメロウネス&チルアウトミュージック的な魅力は健在で、彼の癒し系ラップにもますます磨きがかかっている。アルバムのほうも『Chronic』(ドレ)、『Doggy
Style』(スヌープ)らと並べて語ってよいほどの力作。ちなみにウォレンGはドレとは異母兄弟、スヌープとは幼馴染み。たかがNuthin'
But A "G"さん、されどNuthin'
But A "G"さん!!
"Missing" -Everything
But The Girl (#2)
95年のサプライズヒット。EBTGとして日本でもおなじみ、クールな女Vo.トレイシー・ホーンと作曲を手がける裏方系演奏屋ベン・ワットによるUK男女2人組。もともとのアルバムバージョンはいたって普通のAOR調なアコースティックナンバーだったが、そこへUSハウスミュージックの匠トッド・テリーが大改造を施すと、あら不思議、哀愁漂う都会派ハウスへと劇的ビフォーアフターを遂げたのである。「失恋しても結局記憶は消せない、思い出は残ったまま、あなたがいないとダメなの、雨を必要としてる砂漠と同じで」というちょっと未練たらたらな内容だが、トレイシーのヴォーカルだとそういったベタベタ感がなくなるのが不思議。
"Pony" -Ginuwine
(#6)
ティンバランドファミリーの一員。ちょっと顔が濃いR&Bボーカリスト。この頃はちょうどアリーヤの「If
Your Girl Only Knew」(96/#11)もヒットしていたティンバランドサウンドの初期出荷時期で、人々がそのあまりの既成観念を打破した音っぷりに戸惑っていたころ。まあこの耳障り極まりない常識はずれにデカいハイハット(チッチッチチチチ・・・ってやつ)と「グエッグエッ」ってエフェクト処理されたボーカルのサンプリング(誰かが嘔吐音みたいとかコメントしてた)聞かされればしょうがないか。この曲の邦題「(僕の)わんぱくポニー」は「きらめき☆MmmBop」と同じくらい恥ずかしいが、「さあ僕のポニーにまたがって・・」という歌詞は輪をかけてもっと恥ずかしい。向こうのアーティストってつらいな、、デビュー曲でいきなりこんなの歌わされるのか(笑)。
"In My Bed"
-Dru Hill (#4)
デビュー当時は「ジョデシのパクリ」と散々言われていた彼らだが、シスコのアイドル的キャラが濃くなるにつれ、その後だんだん単純な比較話はされなくなっていった。この曲はデビューアルバムからのセカンドヒット。「家帰ったら俺のベッドに誰かが寝ていたよ」という歌詞はまあ要は不倫されちゃったよソングなわけで、これが彼の演歌っぽいコブシの効いた歌い口とえらくマッチしていた。グループ名は彼らの出身地ボルティモアにある有名な公園の名前から取られた。彼らがビッグになったことで喜んだ当時のボルティモア市長が1996年10月17日を "Dru Hill Day"にしたというのはウソのようなホントの話。
"The Mummers' Dance" -Loreena McKennitt (#18)
カナダと言う国は底知れぬ人材の宝庫かもしれない。ネリー・ファータドやアヴリル・ラヴィーン、セリーヌ・ディオン、シャナイア・トゥウェイン。そしてもはや誰もが記憶の片隅に追いやったこのマニアック女Vo.ロリーナ・マケニット・・・。エンヤあたりに近いケルト音楽をやるボーカリストと言い切るより、ケルトを消化してさらにフォーク、ニューエイジ、ワールドミュージック的な音楽をやる人と言った方がいいかもしれない。しかしどういう経緯でヒットしたんだろうか、こんな本当にあった怖い話みたいなおどろおどろしい雰囲気の曲が。
"I Love You" -Martina
McBride (#24)
歌も巧いしビジュアルもいいし、文句のつけようがない女性カントリーボーカリスト。これで楽曲が楽曲ならポップスヒットも夢じゃない、と思ってたところに来たのがこの曲。映画『Runaway
Bride(邦題はプリティ・ブライド)』に提供した非常にポップ度の高い1曲。もともとパワーバラード系の曲でセリーヌっぽい一面を覗かせていた彼女だが、こういった可愛らしいタイプもやれるのは新たな発見だった。ただしこういうカントリー系アーティストはポップ志向になればなるほどカントリー嗜好のファンが離れていくので注意が必要。彼女は大丈夫そうだが。