LESSON1: 

Shinead O'Connor
The KLF
Sir Mix-A-Lot
Spin Doctors
Erasure
2Pac
Butthole Surfers
Shawn Colvin
Smash Mouth
Donell Jones

So don't delay act now supplies are running out
Allow if you're still alive six to eight years to arrive
And if you follow there may be a tomorrow
But if the offer is shun you might as well be walkin' on the sun

- Smash Mouth Walkin' On The Sun



1990


"Nothing Compares 2 U"
-Shinead O'Connor (#1)

エンヤ、U2、クランベリーズ、そしてこの人。どうもアイルランド出身のアーティストにはどこか独特の澄んだ空気がある。アーティストに対して澄んだ空気、っておかしいな。まあいいか。そして歴史がそうさせたのか何事にも屈しなさそうな力強さも特徴的。この曲はプリンス作曲で、ゆったりと時を刻むドラムに彼女のやさしくも逞しいヴォーカルがのっかる壮大な曲。プリンスと女Vo.の相性の良さは1年後のマルティカ「Love...Thy Will Be Done」(91/#10)でいよいよ確実なものとなった。



1991


"3 A.M. Eternal" -The KLF (#5)

グループ名はThe Kopyright Liberation Frontの略。要は著作権だなんだとかウゼェこと言ってんじゃねーよ、という主張の下アバやホイットニーなど大物ミュージシャンの曲を好き勝手にサンプリングしては訴えられていた正に"ANARCHY IN THE UK"を地で行くテクノユニット。ウェブでKLFで検索するとこの手の話題はいっぱい出てくるが、ブリッツアワードで前列に陣取ったお偉い方に向けてマシンガンで空砲を放ったり、受賞後パーティが催された会場外に羊の死体を捨てたりなど、奇行と非常識のオンパレード。この曲自体はちょっとチルアウト入った夏の野外で映えそうなレイヴアンセム。PVだと林家こぶ平みたいなのがラップしてるけどこいつはKLFのメンバーではない。


1992


"Baby Got Back"
-Sir Mix-A-Lot (#1)

見た目も何もかも如何わしさ抜群のラッパー サー・ミックス・ア・ロットが放ったこの年最大級のヒットの一つ。シングルのセールスはダブルプラチナ(200万枚)を記録してるのだが、実は延々4分間「俺流女性のケツ論」を力説するだけという最強にくだらない内容。90年代前半にヒットしたラップはどうもケツがテーマの曲が多く、「Rump Shaker」(92/#2)、「Dunkie Butt」(94/#28)など、如何に当時ケツフェチラッパーが多かったかが窺い知れる。2000年に発売された『Charlie's Angel』サントラになぜ収録されているのかは謎。



1993


"Two Princes"
-Spin Doctors (#7)

90年代が誇る一発芸的バンドの1つ(失礼)。軽快なリズムにのせて、「ディボ ドボ ドボ ドボ...」ほか言葉遊びのようなフレーズが満載のお気楽ポップロック。ボーカルの肩の抜け具合が非常に絶妙で、軽さという点においては他のロックバンドの追随を許さない。なおこの曲の前に「Little Miss Can't Be Wrong」(92/#17)もヒットさせているが、こっちも基本的には言葉遊びで、聴き所はずばりサビでの早口言葉。



1994


"Always"
-Erasure (#20)

英国のエレポップゲイデュオ、イレイジャーのUSでの90年代最大のヒット。イレイジャーならではというエレクトロ全開のキラキラピコピコしたバラード。ちょっと東洋を意識した音作りでもあるためか、PVでもなまはげみたいなのから凍りついた姫を助け出す、みたいな設定だった(どうみても舞台は中国っぽかったけど)。歌ってみるとわかるがキーが異常に高い。



1995


"Dear Mama"
-2Pac (#9)

東にビギーあり、西に2パックあり。当時のラップシーンといえば大雑把に言えばこんな感じだった。結局共に拡大しすぎたラップの東西紛争の悲劇に巻き込まれ、この後この世を去ることになる。この曲は95年の『Me Against The World』からのカットで2パック初のトップ10ヒットとなった。今や定番となってしまったジョー・サンプルの「In My Wildest Dreams」を敷いたジャジーなメロウトラックに、Rケリーもカバーした(2002年にはLLも)スピナーズの「Sadie」をサビで使用。「Sadie」使いでわかる通り、この曲はもちろん2パックが彼の実のお母さんアフェニ・シャクールに捧げた曲。



1996


"Pepper"
-Butthole Surfers (Air #26)

自分のようにボキャブラの少ない人間にとってこの曲を紹介するのは簡単だ。一言で済む。「ベックっぽい」。というかベック以上にベックっぽい。ベックが94年の「Loser」以降一般のラジオリスナーには無縁の人になってしまっただけに、結局「第2のLoser」を求めていたリスナーは少なくなかったのではないかと思う。エスニックテイストなトラックに、例のこもったボソボソラップに怠慢げな歌い方、いくら狙ったとはいえヒットした者の勝ち。彼らの長いキャリアの中での突発的突然変異的ヒットなので、一般リスナーには「Butthole Surfers = Pepper」だけど、逆に彼らの音楽をきちんと聴いてる人にそんなこと言ったら「は?」てな感じなんだろう。たぶんだけど。ジャンルを問わずよくありがち。



1997


"Sunny Came Home"
-Shawn Colvin (#7)

実はこの曲でブレイクした時点で既に39歳だったという超遅咲き熟女シンガーソングライター。もちろんこの曲がヒットする10年以上前から活動しており、グラミーでもフォーク系の部門で結構ノミネート/受賞している。この曲がヒットしたのは同年のグラミーで
アルバムがベストポップアルバム部門にノミネートされたところに因るものが大きい。カントリーソングのようにしっかりとした物語調の歌詞とちょっと陰のある音も評価すべき点である。曲が出た当初このリフは絶対誰かが使うだろうなと思っていたら案の定パフ・ダディが112の「Stay With Me」という曲で使いやがった。やられた。


1998


"Walkin' On The Sun"
-Smash Mouth (Air #2)

スマシュマのデビューヒットにして最大のヒット。サード・アイ・ブラインド、ブレイズ(!!)、シティズン・キングの仕事で知られるエリック・ヴァレンタインが仕掛け人。半世紀ほどずれてしまった音が痛快なスカロック(なんでもこの曲をスパイ映画っぽくしてるあのレトロな音はファーフィサ・オルガンというらしい)。当時モダンロックチャートで8週連続1位だったシュガー・レイ「Fly」を首位の座から蹴落としたのはこの曲。西海岸色物バンド万歳!.....いや、アルバム『Fush Yu Mung』はこの曲を除くと速くてメロディアスでライヴで暴れるにはいい感じの曲目白押しなんだけど。



1999


"U Know What's Up"
-Donell Jones (#7)

いまいち「通な人だけ知ってるアーティスト」みたいな感じだったドネジョンの出世作。元ヘヴィD&ザ・ボーイズのエディFの手腕が光る都会の夜の大人向けソウル(笑)。スムーズで軽快なトラックに気負いないドネジョンのボーカルが心地良く、ラジオバージョンだと更に今は亡きTLCのレフトアイのラップがこれに乗っかる。エディFはこの曲で味をしめたのか1年も経たないうちにラフ・エンズの「No More」でまたも同じような音をつくって、ヒットさせている。





 

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