ROB ZOMBIE

HELLBILLIE DELUXE (1998, Geffen)



 ホワイト・ゾンビを解散したロブ・ゾンビの初ソロ作。といってもこの人の音楽性が変わるはずもなく、相変わらずデジタル・ビートに乗っかったヘヴィメタルで驀進する。マリリン・マンソンが内省的な方向に向かいつつある今、コケ脅し大魔王の地位にあるのはこの人のほうかもしれない。何も考えずに勢いだけで突っ走り、ひたすら人を殺しまくる「Natural Born Killers」の音楽版とでも言うのか。この手の作品としては比較的ロングセラーになったのも頷ける充実作である。「Call Of The Zombie」などというコケ脅し以外の何物でもないインタールードに続く「Superbeast」。戦車に乗って反対車線を全速力で「わははは、おらおらどけどけー!」と突っ走るようなスピード感、重量感、スリルと快感。あるいは完全に洗脳されて自分の意のままになる屈強な軍隊に「よしお前ら、7時までにウサギ飛びでグランド100万周!」と命じるような、意味のない快感と、ある種の無気味さ。残念ながら他の曲はこれほど気持ちよくないけど、かなり楽しめます。(しんかい)


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