CASSANDRA WILSON

BELLY OF THE SUN (2002, Blue Note/Capitol)
ここでこのアルバムが買えます  前作『Travelling Miles』は実質マイルズ・デイヴィスのトリビュートという企画ものだったから、本作は『Blue Light 'Til Dawn』以来のオリジナル・アルバムというべきか。とは言ってもストーンズにディラン、バーズからジョピンまで、多彩な曲をカバーしてる。で、作風としてはかつてのピアノ・トリオから脱却してブルーズに近いことをやり出した『Blue Light...』同様の路線。まあカバーの人選見ればわかるか。そんなわけでジャズにはおしゃれな音楽という側面はあるにはあるけど、本作は「聴いてておしゃれな気分になる」アルバムではないことは確か。ただし、カサンドラのドスの聴いたヴォーカルは、こういったアーシーな演奏によく映える。単純に音を比べるとトレイシー・チャップマンとかに雰囲気は近いかもしれないけど、ヴォーカルの底力というか生命力が段違い。もちろんバックの演奏力も彼女の声に負けてはいない。ちなみにハイライトはインディア・アリーとのデュエット。カサンドラと真っ向勝負を挑むインディアのポテンシャルはちょっと掘り出し物。聴き続けるとちょっと疲れるけど、たまにはこういう渾身のヴォーカルを聴いてみるのも良いかもしれない。ちなみに通販サイトではダイアナ・クラールやノラ・ジョーンズとのセット買いを推奨してるけど、いくらなんでも芸風が違いすぎるのでは。(松本)


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