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WATER TO DRINK
(2000, Atlantic) |

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去年の夏、NYにルーツ・ロック好きの友人が来た際ボトム・ラインで彼女のライヴを観た。それまで名前もろくに知らなかったがジェイホークスのマーク・オルソン夫人で多発性硬化症に悩みながら活動を行い、パール・ジャムやマシュー・スイートの参加するトリビュート・アルバムまで出ているというので面白いかと思ったのだ。ステージに出てきた彼女はルーズなドレスをまとい、いきなり肩からぶら下げたストラトキャスターをかき鳴らしながら奇妙でいて愛らしい歌声で絞り出すように胸に突き刺さるような曲を次々に聴かせた。その姿はまるで...そうリッキー・リー・ジョーンズ。但しジャズではなくルーツ・ロック系のサウンドにすり寄ったリッキー・リー・ジョーンズ、といった声と風情が奇妙な魅力を生み出していた。その時に「出たばかりだから買ってね」と言っていたこのアルバム、単にルーツ系だけでなく懐は深い。タイトル曲なんて、あのアントニオ・カルロス・ジョビムの有名曲「おいしい水」の彼女流解釈だ。ちょっとけたたましいメインストリームの音楽に疲れた人には、ユニークなスタイルと幅広い表現力が絶妙に相互反応してできている彼女のパフォーマンスを是非お勧めしたい。(阿多)
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MUSINGS OF A CREEK DIPPER
(1998, Atlantic) |

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ヴィクトリア・ウィリアムス。彼女の存在を初めて知ったのは、もう10年以上前のことになる。当時初のソロアルバムを発表し“フォークロック新世代の旗手”として一部で話題を集めていたピーター・ケイスの来日公演(於:インクスティック芝浦)に、彼の妻だった(後に離婚)彼女はサポートとして2曲だけ唄うために登場したのだった。結局3時間以上に亘ったそのコンサートだが、僕には彼女のユニークなキャラクターと歌声ばかりが頭に残り、以降彼女のアルバムが発売される度に必ず毎回買って聴くという“ヴィクトリア・フリーク”になり、10年後の現在に到るという。その後難病(多発性硬化症)にかかり、それと闘いながらも近年は安定した契約を得てコンスタントに作品を発表し続けている彼女の新作は、彼女の現在の夫であるマーク・オルセンも参加した相変わらずのシンプルなロック。彼女のこれまでの作品の中ではやや平均以下の出来かも知れないが、とにかく安定して作品を発表し続けてくれている、これがファンにとっては有り難い。彼女の独特な歌声、それさえ聴ければ幸せというリスナー向けの小品。(八亀)
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