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兄貴のラファエル・サディークがルーシー・パール、ディアンジェロやQ-ティップとの共演など、トニーズの新譜をよそにひたすらソロ活動にいそしむ中、俺だって、とばかりにソロ作をドロップしたドゥウェイン・ヒギンズ。その意気込みがヒタヒタと感じられるこのアルバム、冒頭の「R&B
Singer」からして、トニーズ王道のキレあるサウンドに乗せて「俺をただのケチなR&Bシンガーだと思うなよ/そろそろ脚光を浴びてもいい頃」と活きのいいドウェイン節が爆発。ビリー・ホリデーの同名曲と同じテーマをこれまたキレのいいサウンドで聞かせる「What's
Really Going On (Strange Fruit)」、サンタナやジョジョ(・ヘイリー)との共作やラリー・グラハム&ダリウス・ラッカー(フーティ&ザ・ブロウフィッシュ)との共作など聴きものも多い中、強く感じるのはややフュージョン・ソウル寄りのしなやかさとメインストリーム・ソウル指向が絶妙に混じり合っていること。彼のギタリスト指向が出たインスト「Tribecca」や、「Baby,
Come To Me」のフレーズが飛び出して思わずニンマリの「Don't Sleep」など、アフターアワーズ向きながら決してBGMに堕していないところが頼もしい。ますますトニーズの新譜が楽しみだ。早く出ないかなあ。(阿多)
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