PAUL WESTERBERG

EVENTUALLY (1996, Sire)

ここでこのアルバムが買えます
 「昔から自分が楽しめる音楽だけをプレイしてきた、ただどうもそれが今流行りの音楽ということになっているらしいけど」。ニルヴァーナのブレイク以降のシーンの中でリプレイスメンツというバンドの重要性がようやく認識され、現在多くの若いミュージシャン達が彼からの影響を口にする、そうした状況においても、このようななんの気負いも無い、極々私的な作品を作り上げてしまうというのが、いかにもこの人らしい。一声で聴き手の心を引き付ける少ししゃがれたヴォーカルも、ざらついた感触を残したギター・サウンドも相変わらず。特に本作では穏やかなナンバーが多く、派手なところのない、それでいて耳に残るメロディーがとりわけ胸に響く。そこらへんの若者とは言葉の重みが違うのだ。ただ自分の信じる音楽をやり続けること、年齢を重ねても丸くならず、かといって変に若ぶるわけでもない、「GOOD DAY IS ANY DAY THAT YOU'RE ALIVE」と素直に歌える、そんな彼の現在の姿は凄く魅力的だ。(野坂)



copyright(c) by meantime 1996-2001 all rights reserved.
無断転載を禁じます。