WEEZER

MALADROIT (2002, Geffen)
ここでこのアルバムが買えます  この前の通称『グリーン・アルバム』でメディアの注目を久しぶりに集めて盛り上がったウィーザーが立て続けに放ったこのアルバム、前作からあまり間がないだけに果たしてどういうレベルのものが出てくるのか気になるところだったが、バンド自らプロデュースを手がけた本作はポップにはじけた前作以上にひたすらわかりやすいギター・パワー・ポップ全開のやたら気持ちいいアルバムになった。何せやたらギターの音処理がすっきりしているくせにパワフルで聴いてて気持ちいい。曲の方もリフで勝負一発、モッシュの嵐必至の「Dope Nose」、イントロが思わずゲイリー・グリッターかと思った「Keep Fishin'」、トム・ショルツのパロディとしか思えないイントロギターリフの「Take Control」、GS的哀愁に満ちたメロディーとハード・ギターの取り合わせが面白い「Slob」、明らかにアーチー・ベル&ザ・ドレルズをなぞった「Burnt Jamb」、いかにもウィーザーらしいスピード感満点の「Possibilities」などなど、全13曲33分43秒一気に聴けてしまうスピード感と曲のお遊びがあちこちに見えて、連中も力を抜いて楽しんで作ったな、というのが肌で感じられるから、変な先入観を持たずにひたすら体で感じて楽しみたい。え?そんなに脳天気でいいのかって?まあそういうアルバムもたまにはいいじゃないの。(阿多)
WEEZER (GREEN ALBUM) (2001, Geffen)
ここでこのアルバムが買えます  リヴァース命!みたいな日本のメディアに洗脳された人たちは別として、ウィーザーの前作は散々の評判だった。だからかどうか、売れた1stを再現しようと、再度プロデューサーにリック・オケイセックを起用し、1stと同じタイトルを付けたのが本作。結果は起死回生、パワー・ポップ系では異例とも言える大ヒットとなった。マット・シャープの脱退でバンドが一枚岩になったのも大きいだろう。自分たちの立ち位置を把握し、プロデューサーのリックも彼らの持ち味を発揮できるように腕を振るった結果もあるだろう。適度にハード、適度にポップ、ちょっと甘酸っぱいメロディが気持ちよく響く。リックがかつて率いてたバンド、カーズにも通じる冗長さを廃したコンパクトなサウンドに乗って、次々とアルバムが進行していく。30分台という短さで終わってしまうのも潔い。やっぱりウィーザーはこうでなくちゃ。とはいっても前作のような陰影を求めるファンにはちょっと物足りないかもと思わせるのも事実。本国ではヒットしたけど、英国などではむしろ後発のウィータスの方が人気が出てしまったのも、そういうわけかな。(松本)
PINKERTON (1996, Geffen)
ここでこのアルバムが買えます  リヴァース・クオモって知ってます?知ってて当然ですか?rockin' on誌を読んでるとこの名前が妙に出てきて、みんなで親しみやすいだの情けなさがいいだのと大盛り上がりで騒いでいる。最近になってWeezerのボーカルの人だと知った。現役ハーヴァード大生だそうで。歌詞はリヴァースの個人的なトラウマを吐露したような、ひたすら女! 女! 女!という悶々とした叫び。こういうのって日本のロックファンは好きだからね。逆にアメリカでは雑誌の読者投票でこれがワーストアルバム部門の上位にいたりするのも非常に良く解る。1stアルバムのひたすらキャッチーで爽やかなところがぐっと後退して、かなりどろっとした感じになっている。決して質は落ちていないんだが、セールスが前作よりがくっと落ちているのも納得。しかしメロディは極めて明解、ポップで正統派。何度か聴けばサビぐらいは一緒に口ずさめるような「いい曲」揃い。これは、見事。一緒に歌おう。(真貝)


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