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'00年、彗星のごとくクラシカル・ポップ・ワールドに登場した若き新鋭ラッセル・ワトソンの2枚目。僅か1年のインターバルで発表されたこのアルバムは、文字通り鮮烈なデビュー・アルバムの流れを継いだ、まさに「アンコール」的な作りとなっている。UKクラシカル・チャートでは16週連続1位に輝いた前作を受け、、この作品は'94年の3大テノール以来となる初登場1位を獲得。その甘いマスクと対照的な力強い発声で人々を魅了している。クラシアカル&スタンダードでは、イタリアを代表するサンレモ音楽祭で'58年にドメニス・モドゥーニがグランプリを獲った「Volare」や南イタリア民謡「O Sole Mio」を始め、バッハの「Ave Maria」、プッチーニの歌劇「ラ・ボーエム」「トスカ」からの選曲。ポップ・ワールドでは、クラシカル・ポップ・ヴォーカルという事で比較される事が多いアンドレア・ボチェッリとセリーヌ・ディオンがデュエットした「The Prayer」を往年の大スター、ルルと共演(個人的にはボチェッリ&セリーヌの方が好み)、ジョー・コッカーの名曲「You Are So Beautiful」、ライオネル・リッチーの書き下ろしをデュエットするなど、相変わらずの多彩ぶりを発揮している。前作ほどインパクトのある曲はなく、全体的には前作の方が良いが、「アンコール」のタイトルにふさわしく、肩の力の抜けた感じがする。クラシカル・ヴォイスよりはポップ・ヴォイスを多用している。その中でミュージカル「ウェストサイド物語」から取り上げた「Somewhere」での名唱は見事。スケールの大きさ、ポテンシャルの高さを見せつけられる。国内盤同時発売のライヴ映像も本物の凄さを見せつけられるグッド・ヴィジュアル。合わせて堪能して欲しい。(小松) |