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インナースリーヴの悪趣味な集合写真を見ていると何年か前のパフ・ダディのラッパーデビュー盤『No Way Out』を想い出す。ただ彼がビギーに対するコンプレックスの塊みたいだった(少なくともラップ業に関しては)のに対し、この人はあくまでトラックメイカーとしてやっていく気らしい。だってアルバムで2曲しか声出してないし。ラップがヘタだからやっていないのか、リスナーがそんなものこのアルバムに望んでいないと解っていてやっていないのかは不明だが、本作はアーヴ・ゴッティが総指揮を務めるマーダー・インク・ファミリー総出演のコンピレーションアルバムと考えていい。ジャ・ルール、アシャンティを核に次世代マーダー・インクの顔になるであろうチャーリー・ボルティモア、キャデラック・ター、そして脇役ながら要所要所でいい仕事をしているヴィタ、チンク・サンタナらがその主な参加メンバー。実際これがスター軍団などとは私はこれっぽちも思わないが、マーダー・インクの美学とでも言うべき「美女と野獣」な世界が思う存分堪能できるだけでこの作品を聴く意味はある。加えてアーヴの片腕である7なるプロデューサーの制作した楽曲がことごとく素晴らしい。いつの時代にも名プロデューサーの影には名助手がいた。パフ・ダディにおけるチャッキー・トンプソン、ベイビーフェイスにおけるダリル・シモンズ、そしてアーヴにおける7・・・と答えを出すのにはまだ時と仕事量がはるかに浅いか。(はまべ)
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