VARIOUS ARTISTS

GOD BLESS AMERICA (2001, Columbia)
ここでこのアルバムが買えます  911後に次々と出た追悼盤/チャリティーアルバムの中で、内容的には「別に911と関係ないじゃん・・・」というものが多いにも関わらず決定版となってしまっているのが本作。マライアの「Hero」、サイモン&ガーファンクル「Bridge Over〜」、ディランの「Blowin’〜」などの超定番曲が多数収録されているのは音楽ファン向きというよりはスーベニア的。この時期にトップ40ヒットとなったのはリー・グリーンウッドの「God Bless The U.S.A.」だが、これも過去の作品。しかしビリギルやグロリア・エステファンなどまた911という文脈の中で歌うと新たに心に響いてくる曲もあり名曲の普遍性が浮き出てくる。湿っぽくなりすぎないスプリングスティーン、ジョン・メレンキャンプのライヴ音源も好セレクト。他も既発曲ばかりだが、目新しい新曲は「カナダ人に歌わせていいのか!」というツッコミ覚悟の(まさかとは思うが気付かなかったわけではないだろうな・・・移民から成り立っている国ということで確信犯?)セリーヌ・ディオン「God Bless America」。これもセリーヌがこういう厳粛な場で「アメリカの良心」を歌うことを安心して任せられる国民的ポップシンガーのステイタスにいる故。荘厳なアレンジで期待に充分応えうる完成度。またマヘリア・ジャクソンなどゴスペル曲もうまく配し、平和について考える時間のBGMとしては及第点。それでも911の音楽的波及を感じたい人は他の911関連作品をどうぞ。(中村)


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