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DANCE WITH MY FATHER
(2003, J) |

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最近ではルーサーの容態も大分回復して、体調が良ければ歌えるくらいのところまで来ているらしい。喜ばしいことだ。これだけの才能がそうそう簡単に失われるようじゃ困る。彼にはまだまだ当分R&Bシーンの第一人者でいてもらわなきゃ。このアルバムはその入院騒ぎの直前にドロップされ、見事四半世紀を超える彼のキャリアで初の全米No.1アルバムとなった作品。彼のアルバムらしく、どの曲でもルーサーのベルベット・ボイスが堪能できる楽曲クオリティとプロデュースがきっちり確保されていて、入院前とは思えぬいつもと変わらぬ手堅い出来だ。ハイライトはビヨンセとの「The Closer I Get To You」や何とバスタを配した「Lovely Day」のカバーなのだろうが、リチャード・マークスとの共作である亡き父へのほろ苦い想いを切なく歌うタイトル曲や相手への愛情表現がうまく行かず愛情そのものを疑われて悩む男の苦悩をうたう「Buy Me A Rose」「Apologize」といった彼の自作曲を聴くにつけ、彼がこれだけのリスペクトを得ているのは単に歌がうまいだけではないことが判る。今まさに人生の区切りに直面している男からのメッセージが溢れるこのアルバム、スムースなプロダクションだけに耳を奪われることなくじっくり味わって欲しい。(阿多)
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LUTHER VANDROSS
(2001, J) |

| クライヴ・デイヴィスがアリスタを離れてJレコードの旗揚げ発表の際に真っ先にJへの移籍を表明したアーティスト達の一人にルーサーがいた。デイヴィス個人の人望もさることながら、ここのところのコロンビアでの彼のポジションが中途半端になっていたことも大きな要因だったに違いない。そんなこともあったのかどうなのか、今回のJからの新作はこれまでのルーサー自身とナット・アダレーJr.、マーカス・ミラーといった僚友達とのプロデュースは全14曲中4曲のみで、あとはベイビーフェイス、オールスター、ソウルショック&カーリン、シェップ・クロフォード等々今のコンテンポラリーR&Bを代表する豪華なラインアップで、いつになくサウンドが今風に仕上がっているのが耳を引く。ルーサーといえばオーソドックスな正統派R&Bクルーナー、というイメージが強いが今回のアルバム構成はそういうイメージにコンテンポラリーな味を注入するのに一定成功している。いきなりアルバムチャート6位というのもこういうサウンド戦略とJの効果的プロモーションの賜だろう。とはいえ、2曲のバカラック作品のカバーやシングル「Take You Out」の達者な歌にも明らかなように自分自身を見失っている感じはない。今回は総花的アルバム作りでコマーシャル的には成功したが、ルーサーならでは大向こうを唸らせるようなボーカル作品を次作には是非期待したい。(阿多)
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YOUR SECRET LOVE
(1996, Epic) |

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個人的には、これほどの実力でここまで過小評価されている人も珍しいと思う。まあ、レコードの度に小錦になったりガリガリになったりじゃ(笑)リスナーの信頼も得られないわな。あと、マライアと組んだりしてただのAOR歌手と思われて損してる部分もでかいと思う。ただしこの人の歌のうまさというか表現力はR&B界でも誰もが認めるところで、しかも人の曲を歌わせたときの解釈力は素晴らしい。今回は自分のレーベルを立ち上げて(大抵こんなことすると落ち目になるもんだが)初の作品。一時に比べると若干枯れ気味の嫌いはあるが、いつものマーカスミラーとのコンビで、らくーに音作りをしてる、という感じ。恒例のリメイクは、Little Anthony & The Imperialsの「Goinユ Out Of My Head」と、StevieWonderの「Knocks Me Off My Feet」。うーんやっぱりこいつは自分の光らせ方を心得てる。(阿多)
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