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UP!
(2003, Mercury Nashville) |

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大ヒット作の次、というプレッシャーはなかったらしい。そりゃそうだ。そのプレッシャーは前作制作時に体験済み。だから今回は「2枚続けて売れたからもういいか」といったリラックスした雰囲気で制作されたそうだ。子供が生まれたこともあり、とにかくこのアルバムから感じるのは「余裕」。前作以上にポップで親しみやすい曲が、最初から最後までびっしり並ぶ。旦那のマット・ランジがつくるサウンドも全く破綻がない。前作のようにひねた視点の曲は姿を消し、失恋や皮肉ももっと広い視野でゆったりと歌われる。ハングリーじゃないと、不幸じゃないといい曲が書けないなんてアーティストもいる。でもシャナイアは違う。聴く人みんなを幸せに、穏やかにする音楽だから、自分が幸せなほど出来上がった音楽の質は高くなる。ちなみにこのアルバム、曲目は全く同じでアレンジを変えたディスクを組み合わせた2枚組。これを1枚ものとほぼ同じ値段で売るんだから金持ちはやることが違う。メイン・ディスクはポップな赤盤で北米仕様はこれにカントリー調の緑盤が組み合わせられるが、アジアや欧州では中近東風の妙なアレンジになった青盤とのコンビネーション。もはやカントリーとは何の縁もなくなった今、実はふざけた青盤が一番彼女のキャラクターに合ってるのかも。(松本)
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COME ON OVER
(1997, Mercury Nashville) |

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シュナイア・トゥエインとジョン“マット”ラングの結婚は、双方に幸運をもたらしたようだ。シュナイアの方は有能な“売れるロックサウンド”の作り手であるラングを公私に亘るパートナーとして得、ラングの方は才能あるボーカリストである上に“カナダ出身のカントリーシンガー”であるシュナイアを手に入れた訳だから。現在のロック市場において、単純明快なポップロックアルバムを作ることはハンソンのような特殊な存在でもない限り許されないだろう。一方古き佳き70〜80年代のロック・ポップがまだ機能しているカントリー界ではこれは“あり”な訳で、更に彼女がカナダ出身という境遇がナッシュビル産の冴えないサウンドに染まることなくロック畑のラングと共同作業が可能であった要因の一つであると考えてみると、この作品が生まれる背景には幾つもの幸運が存在することがわかる。大ヒットアルバム「Woman In Me」に続いて二人の共同製作で発表されたこのアルバムでは非常に粒の揃った曲が多数詰め込まれており、発売と同時にカントリーチャートに7曲がランクインしたことも頷ける。97年もっとも優れたポップロックアルバムの一つ。(八亀)
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