THE TRASH CAN SINATRAS

A HAPPY POCKET (1996, Go! Discs)

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 スコットランド出身の5人組、3年振りのサード・アルバム。しかしその3年という月日を全く感じさせないほど変わらないサウンドを聴かせてくれる。消長の激しいUKのシーンの中にあって時流に流されることなく、頑固に自分達の音を作り続けるというこのバンドの存在は貴重だ。頑固といっても古くさいサウンドの再生産に終始するような内にこもるものとは違い、新しい表情を加えながら、微妙にその表現を深化させていくという非常に風通しのいいものなので、その新鮮さは作を重ねても失われていないのがまた素晴しい。ミドル〜スローが主体のあまりにもさりげない作風なので、最初のうちは聴き流してしまっていたが、何度も聴くうち、細やかなところまでこだわった丁寧な音作りに感心させられるようになる。アコースティック・ギターを中心にした穏やかな演奏にも、いかにも英国風の、文学的香り漂う歌詞にも彼等の美意識が貫かれている。派手さはないがエヴァーグリーンな輝きを持ったポップ・ソングの数々にはまさに心を洗われる思いだ。(野坂)



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