JUSTIN TIMBERLAKE

JUSTIFIED (2002, Jive / Zomba)



 ジャスティン、ソロデビュー。インシンクで彼が主導権をとった曲はどれもR&B色が強く、特にアイドル・イメージを一掃したのがネプ制作でネリーと組んだ「Girlfriend」だった。ということでこのアルバムはほとんどをネプチューンズが制作し、残りもティンバランドが製作するという驚異的に豪華な仕上がりとなった。ネプチューンズも普段のような派手な打ち込み主体ではなく、むしろN.E.R.D.のような生音主体。対するティンバも変態ビートは影をひそめ(ないわけではないけど)「Cry Me A River」のような渋い曲調。音楽的に高い評価を得たい、高いレベルを目指したいというジャスの願いの表れなのか、気合だけは十分だ。しかし狙っているレベルが高すぎるというのもまた問題で、いくら彼が現代の若手ソロシンガーとして人気・実力ともNo.1だとしても、全盛期のマイケルやプリンスとはとても比べられない。少なくとも彼らはシンガーだけに限っても超一流なのだから。今回はプロダクションのおかげでかなり質の高いアルバムになったけど、ジャスの実力が試されるのはまだまだこれから。そう、アルバム終盤に入っているブライアン・マクナイトが制作した曲を歌いこなせるようになったとき、シンガーとして認められるのだと思う。(松本)    
 
   『Jusified』このアルバムで、彼は「イン・シンクの」という枕詞をもはや必要としなくなってしまったかもしれない。当代斬ってのプロデューサー、ネプチューンズ、ティンバーランドとのコラボレートでも臆することなく、妖艶なファルセットボイスで歌いこなしている。
 ま、そのボーカル・スタイルがマイケル・ジャクソンのパクリだなんて巷で言われている。が、それもそのはず彼がこのアルバムで目指したのは『オフ・ザ・ウォール』、『スリラー』の頃。所謂、マイケルがマイケルらしかった時。本人もその影響を認めている。
 しかし、彼の素晴らしいところはそれをただの物まねで終わらせていないところ。ちゃんとHip Hopの味付けをして現代的に昇華させている。アルバムの中で聞かれるビート・ボックスも実は本人がヒューマン・ビートボックスをこなしている。偶々当たったショーケースで実際のパフォーマンスを見てぶっ飛んだ!
 ただ、やはりこの成長したジャスティンを初めとしたメンバーが再集合したイン・シンクの発展形も観てみたいというのは、自己分裂的であるが正直な気持ちだ。(Ohsaki)


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