THIRD EYE BLIND

OUT OF THE VEIN (2003, Elektra)



 私事で恐縮だが私はCDを聴く時、1曲目から聴かずにまずシングルから聴く事が多い。で、このCDを買って「Blinded」を聴いた時、間違えて1stを買ってしまったかと思った。なにしろ出だしが確信犯的に彼らの最初のHIT曲「Semi Charmed Life」と一緒。正に一回聴いてお蔵入り、2003年のワーストアルバムに決定しようと思っていた。我が家では(と言っても独り者だが)、2度と聴かないであろうDISKを段ボール箱に放り込む儀式を半年に一回くらい行うのだが、大掃除の時についつい昔の進研ゼミを読み返してみたりするのと同じで、ダンボール行きになる前にもう一度聴いてみたりするわけです。そういうノスタルジックな環境で、ああ学生時代3EBはまっていたなあと思い出しながら聴いていると妙に感動するものですね。思わず2度聴きなおしてしまいました。今ではヘヴィローテーションですよ。なにやら怪しげな通販みたいな展開になってきましたが、何が言いたいかと言うと私が学生時代好きだったのは彼らの1stアルバムであり、新作ではないにもかかわらずノスタルジーに浸ってしまうほど、同じアルバムと言うことです。これは褒め言葉です。3EBの1stは隠れた歴史的名盤なので、それを再現させた手腕はお見事。自信や風格も感じられるこだわりの職人芸に星3つあげましょう。(mz)
THIRD EYE BLIND (1997, Elektra)



 レッチリの音を当たり前に聴いてきた世代。まだ「オルタナ」なんて言葉さえ使われていなかった頃、レッチリやJane's AddictionやFishboneなんていうバンドがミクスチャーだの変態だのと呼ばれながら、必死で模索していた新しい音。レッチリの大ブレイクを突破口として一気に「オルタナ」勢が表舞台に躍り出て、そのテのサウンドが当たり前の音になった。それを聴いて育った世代。このバンド自体がやっていることは、特に目新しいことではない。しかし、感性がもうすっかり「次の世代」なのだ。これほど自然にファンクのリズムとか取り入れられちゃうと、レッチリがあれだけ苦労してたのは何だったの?という気さえする。さらに、オルタナ系の連中が敢えて避けて通った「キャッチーでポップなメロディ」の「Semi-Charmed Life」みたいな曲をさらっとやって大ヒットさせてしまったり。新世代バンドといえばHansonだが、どこか彼等に通じるものも、あるような気がする。単なるポップロックバンドではない。(しんかい)


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