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THALIA
(2003, EMI Latin / Virgin) |

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シャキーラ、パウリナと続いて本命タリアが遂に英語圏デビュー。その割に商業的にぱっとしなかったのは何故だろう。ラテン系シンガーの弱点は英語で歌ったときに急激にパワーが落ちることだけど、彼女はかなり頑張っている方。先行シングル「I Want You」はファット・ジョーをゲストに迎え、ファットじゃないただのジョーをファット・ジョーの子分だった故ビッグ・パンがただのジョーと共にネタにしたのを再度ネタにしてる(←わかりにくい)、という仕掛けも話題だったはず。たぶんラテンというアプローチが優位を保てなくなってるのではないか。この手のサウンドはR&B+ユーロビートという感じで新鮮味がなく、コリー・ルーニーが大半を手がけてるためジェニファー・ロペスの曲のよう。歌唱力が全然違うだろと言う人もいるだろうけど、多少の歌唱力じゃ覆せないくらいこのスタイルは使いまわされている。最近はR&Bアーティストがこぞってラテン風のアプローチをとってるし、ダンスホール・レゲエの台頭で「ラテン=エキゾチック」というアドバンテージは以前ほど大きくない。あと差別化要因としてはラテン特有のワイルド&セクシーな雰囲気ってとこだろうけど人妻のタリアじゃ露出しても限界があるし。という感じで逆風の中のリリースじゃ苦戦も仕方ないか。普通のダンス・ポップとして聴けば悪くないなんて言い訳は、もう使い飽きたし。(松本)
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| THALIA
(2002, EMI Latin) |

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あーこれは。バリバリの売る気が、ジャケから伝わってくる。メキシコのスターにして、現トミー・モトーラ夫人のタリア。自らの名前をタイトルにしたこの アルバムは、かなり気合いを入れた勝負作だったと思うのだが、結局アメリカでアルバムを100位以内に入れることはできなかった。まあ、理由は極めて単 純。スペイン語で歌ってるからだ。
アメリカという国はあれだけスペイン語人口が増えてるのに、どーしても英語で歌わないと売れない。まあ、内容的にも、シャキーラやパウリナ・ルビオの最新作に比べるとかなりラテン色が強い。言い換えるとアクが強い。例えばシャキーラがペプシコーラのCMを務める一方、タリアが出演するのはドクター・ ペッパーなのだ(本当に)。
メキシコシティ生まれの彼女は9歳から子供アイドルとして活躍。舞台やテレビなどで女優としても活動し、これが9枚めのソロアルバム。どうしてダンナのレーベルに移籍しないんだろう、その方がバリバリに宣伝してもらえるだろうに、と思ったのだが、ずーっとメキシコの大スターだった彼女は“旦那のお陰で売れた”と言われるのがいやなので敢えて仕事の上では距離を置いているのかもしれない。
内容的には、確かにこれで十分に売れるだけのクオリティを備えている。ルックスの良さもあるし、これがこのまんま英語作品だったら、シャキーラ並のブレイクが期待できただろう。案外、英語だろうがスペイン語だろうがどっちにしろよくわからん、という日本にこそ売り込みのチャンスなのかもしれない。ビジュアルを前面に出してイケてるラテンのお姉様として売り出せば、受け入れられると思うけどなあ。(しんかい)
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