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EAR-RESISTIBLE
(2000, Motown)
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前作「Phoenix Rising」は素晴らしい作品だった。売れなくなっても、時代の潮流とは無縁の存在になっても、やっぱり彼らはEmperors Of Soulなんだと納得させてくれる、堂々たるソウル・アルバムだった。当然、今回は、その続編的な作りにしたくなるだろう。前作と少し雰囲気を変えるためにプロデューサーを何人か入れ替えて、前作の話題を上回るために、今が旬の若手をゲストに迎える。最大の違いは、エグゼクティブ・プロデューサーの権限がメンバー自身から、今回ケダー・マッセンバーグに移ったことだ。結果、質としては前作に及ばない曲が並び、前作の雰囲気を中途半端にいじくった、いかにもレコード会社が口出ししました風な作品が、予想通り生まれた。で、こっちがグラミー賞を受賞してしまうあたり、ヤな感じに拍車をかける。ジョーが1曲、ジェラルド・レヴァートが2曲プロデュースを手懸ける。前作を成功に導いた立役者であるナラダ・マイケル・ウォルデンは2曲だけ。
あまり悪口ばっかり言いたくないのだが、前作で志の高さを見せてくれた後だけに、この安易な「前作の成功を踏襲(しかも質は落ちる)」という作りにはがっかりした。ジョーの曲もジェラルド・レヴァートのもそこそこ、悪い出来ではないんだが、「やればできる」ことを見せてくれた直後だけに、この程度の作品に甘い評価を与えるわけにはいかない。(しんかい)
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PHOENIX RISING
(1998, Motown) |

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短いアカペラのイントロに続いて流れるのはあの「My Girl」のイントロ。一瞬だけ、いやな予感が頭を過る。ゲゲ。ネタに困ってセルフ・リメイク?流行に便乗してサンプリング? サンプリングには違いなかったが、その心配は一発で吹き飛ぶ。あのベースの音は、完全に新しい曲として生まれ変わっている。で、これがめちゃくちゃいい曲なのだ。見事だ。全編が正当派。ヒップホップ風なし、ラップなし。古風とも頑固とも言える作りだが、それだけに各曲の出来の良さがひき立つ。オリジナル・メンバーはオーティス・ウィリアムズ一人だけだ。しかし歴代の名シンガーたちはみんな亡くなっているので、その点は責められない。むしろ何代目かのシンガーたちがテンプスの看板を背負って、その名に恥じない作品を作ってくれたことが感動的だ。「Stay」の終盤で、リードシンガーの「Temptations, sing!」の一声に応じて入ってくる、どっしりして、温かいコーラス。メンバーが入れ代わっても、このグループはやっぱり「Emperors of Soul」だ。他の何者をも寄せ付けない威厳が漂う、素晴らしい王者の貫禄である。(しんかい)
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