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REBIRTH
(2002, Elektra) |

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ニュー・ジャック・スウィングの旗手としてデビューしたにもかかわらず、その後目まぐるしく変化したR&Bシーンの中をするするとくぐり抜けてマイペースな活動を続けるキース・スウェット。歌がうまいとかいう類の人ではないのに彼のファンクネスは多くの R &Bファンを魅了してやまない。さて本作はたいしてプロモもされずに突然届けられた新作。フィーチャーされてる名前を見ても誰?という内輪人脈。いや、プロデュース業も実はかなりうまくいってるキースのこと、これからデビューを控える隠し玉かも。特にプロデュースにも名を連ねてるロイ・ハミルトンはキースの片腕になりそう。全体の音は特に最近のR&Bに媚びるというわけでもなく、いつもながらのへらへらした歌いっぷりにファンは嬉しくなる。リードシングルの「One On One」も今までのヒット曲と見事に同じ路線。「Show Me」でのヴォコーダー使いもキースの曲ではかなりお約束パターン。それでも前半の曲は今風の前のめり気味なトラックが用意され、かけ声の楽しい「Ladi e s Night」などパーティーチューンも悪くない出来。しかしながら「The Right Stuff」ではネプチューンズ風のスネア使いにもかかわらずその上にあのぬめった声がかぶるとしっかりキース印に色づくのが見事。ボートラの「Twisted」ライヴはいいかんじに会場が盛り上がっていて、この名曲が愛されていることを実感。ここ日本でもそろそろキースのヒット曲いっぱいのステージを観てみたいもの。(中村) |
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DIDN'T SEE ME COMING
(2000, Elektra) |

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前々作の『Keith Sweat』(「Twisted」とか入っていた1996年作)くらいからアトランタの自宅スタジオでひたすら例の唾液が糸を引くような情念たっぷりのソウルワールドをタイトなサウンドプロダクションで構築してきたキース・スウェットだが、ややその音楽性もいい意味でも悪い意味でもパターンにはまりつつあることが感じられた前作。そこから今回はどう展開するかな、と興味津々で聴き始めたこのアルバム、最初に思ったのは音とボーカルの感じがちょっと変わったな、ということ。ラジオのチューニングサウンドと自分のこれまでのヒット曲の断片をコラージュのようにあしらったオープニングは思わずラップ系の作品を思わせるがその予感に応えて一発目は何とバスタとラー・ディガをフィーチャーしたエッジの効いた「Things」で幕開け。これだけでもちょっと趣向が違うが、これに続く楽曲群もオープニングほどの迫力はないものの、やや全体的にキースのボーカルもやや醤油味気味のストレートな感じのする曲が多い。とはいっても楽曲の出来は相変わらずの高水準であり、いつもの唾液糸引きという感じではないにしてもじっくりと腰を据えたR&Bの醍醐味を味わわせてくれる佳作に仕上がっている。最近話題の才女リル・モーをフィーチャーした「I'll Trade (A Million Bucks)」が3回に渡り登場、全編を縦糸のようにまとめているテーマのようになっているのもアルバム構成という意味でよく考えられた出来。初めてキースを体験するという人にはお勧めの一枚です。(阿多) |
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STILL IN THE GAME
(1998, EastWest) |

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先行シングルでスヌープをフィーチャーした「Come And Get With Me」の出来に安心して今か今かと待っていたキースの新作が届いた。間にLSGのプロジェクトや、オール・スクールのデビュー作のプロデュースなどを挟んで2年振りにリリースされたこのアルバム、ほぼ全曲アトランタの自らのスタジオで録音、自分の思うとおりのサウンドをかっちりと作り上げた、といった趣の作品になっている。例のネットリと絡み付いてくるような彼独特のグルーヴが全体的に何となく薄味でスーッとしてるような気がするので、従来からのファンに取っては物足りない感じが残るのが残念なところ。だからオール・スクールを従えた「Show U What Love Is」なんてな彼らしい曲にはよけいぐぐっと来るのだけど。前作はスレイヴのカバーが話題だったが、今回も80年代オマージュシリーズでクール&ザ・ギャングの「Too Hot」をカバー。ややメジャーすぎるが、音はまんまスウェット・ワールドなんで結構ニヤリとします。何だかんだ言っても期待にはしっかり応えてくれてる好盤だということで。(阿多)
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KEITH SWEAT
(1996, Elektra) |

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やっぱりこいつの濃さは半端じゃない。こいつのアルバムジャケットは毎回自分のポーズ付きのポートレイトだが、今回はビッシリメイクの入った特別な濃さ。濃さ故に賛否両論出るのは致し方ないが、Shai、Kut Klose、Silkなど個性的な連中を送りだしたこいつのサウンドメーカーとしての才能はもっと評価されていい。というところで全米トップ5ヒットを2曲連続放ったこのアルバム。なつかしのスレイヴのカバー「Just A Touch」(けっこうこのリズムパターンは癖になる)、Aaron HallとBuddy Banks客演のWBLSチックにヘヴィな「Funky Dope Lovin'」、一瞬R. Kellyかと思ったRonald Isleyフィーチャーの「Come With Me」など話題は多いが、ベストトラックはやはり愛弟子Athena Cage(Kut Klose)とのデュエット「Nobody」!最初聴いた時からこのねっとりとした唾液が糸を引くような濃厚な曲調にはやられた!という感じだったが、まさかこの曲が全米3位まで上るシングルヒットになるとは思わなかった。今や全米チャートのセールスパワーを支えると言われるブラックリスナーにかくもリスペクトされているということか。ポピュラー性をしっかり確保しながらここのところマスプロ傾向の目に付くヒップホップシーンに睨みをきかせつつ他のアーティストには出せない味を強烈に出しているこのアルバム、1996年のブラックシーンで一際個性を放つ傑作である。(阿多)
彼の最近の活動ぶりは非常に頼もしく思える。王道を歩んでいるとでも表現出来ようか。一部評論家筋でR・ケリーとのアイズリーズ後継者比較論争にまで発展した先の本家アイズリーズのアルバムへのプロデュース参加はその好例である。勿論、彼の現在の活動拠点が最近何かと音楽的に脚光を浴びるアトランタである、という点も考慮すべきポイントだろう。きっと彼の創作意欲をかきたてる何かがかの地に漂っているのだ。そのアトランタに所有する自分のスタジオSweat Shopで全曲録音された本作は多彩なゲスト陣の参加が目立つ。シングルとなったカット・クロース絡みの二曲では彼女達の参加により際立ったドラマ性が大ヒットに結びついた。実力派ボーカルを揃えた「Funky Dope Lovin'」はその面子どおりの貫禄の出来。また、上述のアルバム参加への見返りとばかり、そつなく「Come With Me」にロナルド・アイズリーを引っ張り出してくるあたりかなり「認められた」存在になってきた、といえよう。だが、これらはいずれも彼ひとりのボーカルによりアルバム全体が平板になることを恐れてのこととも受けとれる。多彩なボーカル陣を積極的に投入し、曲毎にアクセントを加えていることが全体の印象度を高めることに繋がっている。本作は彼のキャリア中、そのプロデューサー的資質を開花させた作品と位置づけられる。(信沢)
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