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2曲目「The Modern Age」、4曲目「Barely Legal」、5曲目「Someday」、7曲目「Last Nite」、8曲目「Hard To Explain」。アルバムを出さずに、この5曲を3 か月おきに次々にシングルカットするという往年のニュー・オーダーやザ・スミスみたいな売り出し方をしていれば、彼らは伝説になっただろう。
業界有力者の息子がいるとか、ミュージシャンの息子がいるとか、実はコネありまくりのバンドだし、そのサウンドはヴェルヴェット・アンダーグラウンドやストゥージズそのまんまだと評されるように、何も新しいことはやっていない。アメリカのロックバンドと言えばラップメタルか、ヘヴィロックか、エモか、はたまたマッチボックス20やライフハウスみたいな王道路線か。みんな同じような音を出している上に、どのバンドもみな足し算で音を作っている。ギターの音は厚くなる一方で、バンドにDJを加えてみたり、ボーカルを2人にしてみたり。そういう風潮の中で、このスカスカのサウンドはコロンブスの卵的に注目を集めた。あざとい。が、やっぱり、それだけで済ませていいバンドではない。冒頭に挙げた5曲。年間ベストソング・レベルの曲がアルバムの半分を占める。つまらない曲もあるので年間ベストアルバムだと言う気はないが、2001年に生まれた最良のロック・ソングが収録されたアルバムだということは、間違いない。
なお、アメリカ盤は尻ジャケではないので要注意。どんなにアメリカ盤が中古で安く売ってても、必ず尻ジャケを購入のこと。(しんかい)
基本的にクラシックでミニマムなバンドサウンドを継承し、パルプあたりに通じるUKパブロック風のこじんまりとまとまった楽曲群。「Soma」や「Last Nite」でのグルーヴィーでタイトに展開していくセンスもいいし「Barely Legal」「New York City Cops」などでのキャッチーな盛り上げかたも嫌味がない。ヴォーカル処理もうまくサウンドに溶け込み効果的。良質のメロディーを壊すことなく若さにまかせた勢いも感じられ、ロックの原点に立ち戻った作品に仕上がっている。どの曲にもフロントマンのジュリアン・カサブランカズはモデル・エージェンシー「elite」社長の息子、そしてギターのアルバート・ハモンド・Jr.は言わずと知れた某ミュージシャンの息子ということもありメンバーそれぞれファッションや音楽に身近な環境に育ったようで、今どきのお坊っちゃんが好きな音をてらいもなくやったら出来ちゃいました、ってなノリで無駄な気負いは感じられない。FUJI ROCKドタキャンは残念だったが、スタジアム風の会場よりもライヴハウスの熱気がこもった空気が合ってるかも。(中村)
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