|
ジェイホークス、ウィルコ、サン・ヴォルト、もはやネオ・カントリーというジャンルでくくるのがためらわれるほどレイドバックしたルーツ指向のバンド達が充実した作品をリリースし、アメリカ・ロックの一つの大きな流れになりつつある。思えば、こうした自らのルーツに忠実に音楽を作ることは決して恥ずべきことではないという方向性をいちはやく差し示し、そのスタイルを確立したのはレモンヘッズだったのではないか。初期レモンへッズのメンバーであり、ジュリアナ・ハットフィールドとブレイク・ベイビーズで活動していた彼の初リーダー作もそんなフォーク/カントリーといった根っこに忠実な素朴なギター・ロックを聴かせてくれる。こういうのはやはりアメリカ人の「血」のなせる技なんだろう。それでまたこれがいいアルバムだから、最近こうした音にはまりっぱなしの私にはたまらない。そしたまた彼等に共通しているのはスタイルうんぬんよりもまず曲そのものを大切にするという姿勢である。むきだしのシンプルな演奏だからこその「歌の復権」、それが重要なのだ。(野坂)
|