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ACME
(1998, Matador) |

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ブルースのコピーバンドという悪口も聞かれる彼らが自らのスタンスを獲得しようとしてたどり着いたのは,先達の白人がしたようなブルースの忠実なコピーではなく,ヒップホップの影響を受けたブルースロックである。70年代のStonesを連想させるブルースマニア的な姿勢は本作でも変わらない。だが,ブルースへの憧憬を激しい情熱と共にアルバムに刻み込んだ前々作,ブレークの勢いを得た力強さが印象的な前作といった近作と比較すると本作はダンサブルなナンバーが収録されるなど間口の広さが感じられる。しかし,この表現手法はブルースの消化具合がこなれた末のバラエティ豊かなアプローチではなく,,90年代的な編集作業的音楽構築に向かうことで生まれたものだ。彼らが意図するしないにかかわらず本作にそうした影響が見られるのは90年代の音楽としては極めて自然である。このヒップホップ的ともいえる音の構築感覚はこの時代ならではのものだからである。当然,ここでこのような手法を認めるか否かで本作の評価も変わってこよう。(信沢)
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NOW I GOT WORRY
(1996, Matador) |

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前作「Orange」はまさに画期的だった。時代が彼らのサウンドを求めていた、とはいえ、その内容は時代を象徴するに相応しい出来だった。で、本作である。あまり期待されていなかたった前作製作時とは比較にならないほどのプレッシャーを受けただろうとは容易に推測できる。にもかかわらずこれだけ充実したブルースを完成させえたのは、彼にとってブルースは自分のものであり、ブルースでしか自分を表現出来ないからである。「何か他の音楽に影響されていない音楽なんてない。ただのコピーとか、そっくり真似ているんだったらダメだけど、どこか独自なものがあればいいと思う。」先日の来日時、ジョン・スペンサーは自信に満ちて白人が黒人音楽を取り入れることに対して肯定的な見解を語っていた。無論、このセリフは彼だからこそ説得力を持つのであって、形だけ真似たブルースバンドは彼の意図するところをよく考えて欲しいものである。(信沢)
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