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R.ケリーが設立したレーベル、ロック・ランドからデビューした女性R&Bシンガー、スパークルのファーストアルバム。彼女についての詳細なバイオが未だ発表されておらずその素顔がよく判らない状態なのだが、R.ケリーが制作に関わるすべての作業を担当している点と彼がデュエットで登場する「Be Careful」がエアプレイチャートで評判となったことが話題を集め、新人としては異例のアルバムチャート初登場3位を記録した。R.ケリーが過去に送りだした女性シンガーといえばまずアリーヤが思い起こされるが、スパークルの場合はルックスは彼女に劣るもののもっとアダルトな雰囲気で、70年代のテイストも少々感じさせるなかなかの佳作に仕上がっている。このところ禁欲的な作風が続いている彼が久々にエロ路線を展開したということで、この手の作品を待ち焦がれていた旧来のファンがアルバムの好調なセールスを支えたと見ることもできるだろう。オリジナルに混じって収録されている「Lovin' You(ミニー・リパートンのアレ)」の完コピバージョンは日本のFM対策か?(八亀)
すいません、ぐっと来てしまいました。R.ケリーが全面作曲・プロデュースした新人でえらくアルバムが評判がいいし、『Be Careful』がR&Bのエアプレイチャートの首位を6週独占なんていうからちょっとトゥーマッチな感じかなあなんて思ってたのですが。こんなに抑えたアレンジと曲作りなのに、R&B の神髄とも言える情念みたいなものをクールにかつ美しく聴かせてしまってるというのが凄い。トラックの感じはチェンジング・フェイセズのファーストの感じとかに通じるところがあるのだが、若き日のダイアナ・ロス似のスパークル嬢のさりげない中に凄みを聴かせた歌唱力がこのアルバムの厚みと奥行きをぐっと深めている。70年代や80年代前半の名盤、例えばアンジェラ・ウィンブッシュのファーストとかCTI時代のパティ・オースティンなどを思わせるただならぬ実力を感じさせる彼女、ミニー・リパートンの『Lovin' You』が自分の持ち歌のように自然にアルバムに収まってしまうなど、今後とも要注意でしょう。『Lean On Me』『Turn Away』あたりは特にお薦め。(阿多)
R.Kellyが設立した新レーベルからデビューした新人女性ボーカリストである。クレジットにWritten,Produced & Arranged by R.Kelly,録音場所はシカゴとなっている。Kellyは同様の手法でAaliyahのデビューアルバムを手がけているが,本作は製作者がアーティストの面倒を見ているという印象はない。残念ながらSparkle嬢自身の情報は現時点では手元に殆どないが,収録曲「Be Careful」のビデオでKellyの妻役を演じる女性が醸し出す妙齢の落ち着きは,やや囁き気味のボーカルに説得力を与えている。そのバックで聴けるサウンドはミディアムからスローまで緩急の差をつけながら,概してヒップホップテイストは抑えられたものになっている。PokeとToneがミックスした(1)や謎のラッパー参加の(12)といったアクセントを入れつつ,ボーカルを聴かせようというプロダクションは功を奏しており,ボーカルとバックが実に良好なコンビネーションを保っている。R.Kellyによる久々の好プロデュース作である。(信沢)
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