SOULFLY

3 (2002, Roadrunner)
ここでこのアルバムが買えます  元セパルトゥラのマックス・カヴァレイラ率いるヘヴィ・ロック集団の3作目。本作では一時脱退していたドラマーのロイ・マヨルガが復帰し、また密度の濃いアルバムに仕上げてきた。デス声でシャウトしまくりのヴォーカルとは否応なしに頭の中をすっきりさせてくれる。それでも音圧一辺倒ではなく、諸所にバンドの奥深さが垣間見られる。冒頭の「Downstroy」から爆音で押しまくるがふっと途切れた瞬間に民族風打楽器に変わったりする意外性はこのバンドの持ち味。「Sangue〜」のまくしたてるヴァースも迫力満点。「Brasil」は意外にもかなりヒップホップな肌触りのナンバー。「Enterfaith」での掛け合いにもヒップホップ的な要素が感じられる。「One」では非デス声のヴァース部分が新鮮。「Tree Of〜」ではR&B女性シンガーがしっとりと歌うイントロからなぜか一転して疾走しまくりのソウルフライ調へ、そしてまた女性シンガーが締める、という不思議な構成の曲。続く「One Naation」も子どもの声のイントロが耳をひく。「9-11-01」は1分間の沈黙。さすがの轟音バンドもあの事件の痛みはショックだったのだろう。「Soulfly III」は民族楽器での静かなインストゥルメンタル。何とも表現力豊かなバンドで次作も楽しみ。(中村)
SOULFLY (1998, Roadrunner)
ここでこのアルバムが買えます  ソウルフライは、傑作『ルーツ』を作ったセパルトゥラのマックス・カヴァレラがセパルトゥラ脱退後、新たに作ったバンド。その『ルーツ』は、筆者も年間ベスト10に入れたのだが、スラッシュ・メタルに生まれ育ったブラジルの伝統的な音楽をミックスさせることで、ブラジルのみならず、世界中のメタル・バンドに大きなヒントを与えた重要作だと思っている。が、それが今後の方向性を巡っての内部対立のもととなったようで、結局マックスはセパルトゥラを追われるように脱退してしまった。この新バンドは、『ルーツ』の方向性をさらに進化させたような、メタルとブラジルの民俗音楽、現代ブラジル音楽、ヒップホップなどとの融合を大胆に行なっている。ゲストはリンプ・ビズキット、デフトーンズ、ダブ・ウォー、(ラップの)サイプレス・ヒル、(ブラジルの)ナサォン・ズンビなどのメンバー。ジョルジ・ベンのカヴァーもディスチャージのカヴァーもある。確信に溢れた力強い音楽。ゴールディーも故シコ・サイエンスとコラボレートしていたけど、南米の音楽に英米のアーティストの興味が向かいつつあるのだろうか。(鎌田)


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