SLIMM CALHOUN

THE SKINNY (2000, Aquemini/Elektra)
ここでこのアルバムが買えます  死んだ魚の目をした、すっかりイッてしまってるジャケが衝撃的な、スリム・カルフーンのデビュー作。プロデュース&全面バックアップはアーストーンIII(=実質、アウトキャスト)。裏ジャケではちゃんとアウトキャストの姿も拝める。
 まあ、こういう情報を聞いていれば本作に「Stankonia Part 2」を求めてしまうのは仕方のないことだ。それだけに、外される危険性が高い。まずはっきり言えるのは、これはあくまでもスリムの作品であり、アウトキャストの作品ではないということ。バックアップする2人も、あまり前に出過ぎないように意識していると見えて、その声が聞ける曲は限られているし、サウンドもあの凝りまくった変態ファンクではない。むしろ極めてオーソドックスなトラックだ。特にアルバム終盤に近付くにつれ、スリムの南部訛りを除けば、西のラップかと錯覚するような作りになってくる。そういえば何かスヌープの輪郭にウォーレンGのいじめられ顔をかけ合わせたようなルックスをしている。本当は西の出身か?たぶんこの「西っぽさ」がこいつの本領なのだろうが、裏で支える面子が面子だけに、前半のダンジョン・ファミリー色の強い作品の完成度の高さは流石だ。
 ラップチャートでヒットしたシングル「It's OK」を聴いて、このアルバムを手に取ったら、それがたまたまアウトキャスト全面バックアップだった、というのが本作との理想的な出会い方。(しんかい)


copyright(c) by meantime 2002 all rights reserved.
無断転載を禁じます。