SCREAMING TREES

DUST (1996, Epic)

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 グランジに限ったことではないが、音楽をある特定のタームでくくってしまうと、どうでもいいバンドが注目される一方で真に実力があるバンドが見過ごされてしまうことがある。彼等が前作から4年の歳月を費やし、その間製作したアルバムを1枚お蔵入りにするという経過をたどったのも、時流に埋もれてしまうことなく、自らの音楽を見つめ直す必要があったからだろう。ともかく好むと好まざるに関わらずグランジと呼ばれていた連中の中でニルヴァーナに匹敵する実力があるのは彼等(とアフガン・ウィッグス)だけという私の持論はこのアルバムで実証されたわけだ。徹頭徹尾ダークでヘヴィなサウンド、歌詞もピーター・バックが「グランジ版AUTOMATIC FOR THE PEOPLE」と評したほど暗い。だが聴き手を圧迫するような閉塞感はないのだ。それは決してノイズだけに頼ることのないバンドとしての演奏力の高さ、うねりながら高みへと導く開放的なメロディー、そして深みのあるヴォーカルの説得力があればこそ。全体を貫く緊張感に圧倒され通しの一枚だ。(野坂)


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