CHICO SCIENCE & NACAO ZUMBI

CSNZ (1998, Sony)



 カルリーニョ・ブラウン、フェルディナンダ・アブレウ、セパルトゥラ、そしてこのシコ・サイエンス&ナサォン・ズンビなど、94〜96年に相次いで革新的なアルバムを発表した若手の一団は、私たちにブラジルのコンテンポラリー・ポップスがスゴいコトになっているという事実を十分に感じさせた。ところが好事魔多し、シコ・サイエンス&ナサォン・ズンビのリーダー、シコ・サイエンスが97年2月に事故死してしまった。この2枚組アルバムはいわば追悼盤である。全体は3つのパートに別れている。シコ没後のスタジオ録音、96年のライヴ、そして既発曲のリミックスである。迫力から言えばファンク+スラッシュのサウンドが爆発するライヴが最も興奮させられるが、新録のファンキーなグルーヴ感もなかなか捨て難い。リーダー抜きでここまでやるとは。そしてリミックスだが、まずそのメンツが豪華だ。デヴィッド・バーン、マッド・プロフェッサー、マリオ・カルダート、アート・リンゼイ、そしてゴールディー。中でもアート・リンゼイとプロデューサーだったビヂのリミックスには深い理解が示されている。単なる編集盤ではない。ナサォン・ズンビ版『イート・ア・ピーチ』と呼びたい力作。(鎌田)


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